方丈北庭
日があまり射さない建物の北側は、苔と敷石の美しい市松模様の庭でした
この敷石は、勅使門から方丈に向けて敷き詰められていた切石を再利用しています
西側は、ほぼ正確な市松模様
東に向かうほど、敷石の数が減っていきます
だんだんとフェードアウトしていく市松模様
日本画を勉強していた重森三玲が、絵画の世界のボカシという表現方法を庭園の世界に持ちこんだ成果です
庭を縁取る、丸く刈り込まれた低い樹木が、四角い模様と好対照
建物から飛び出している通天台、モミジの谷を見渡せる物見台が庭に隣接しています
秋は、燃えるようなモミジの紅葉がこの庭の背景となり、素晴らしい眺めになることでしょう
通天橋も向こうに
庭の片隅に、風雪にさらされた古い灯籠
小さな赤い実を付けた万両(マンリョウ)が色を添えて
侘びの世界








