2年前の日記ととりとめもない本日の思考。
あのね、「好きだよ」って言われて、「私も」って言えないことが、
罪悪だと、私は思ってないの。
それを覚悟できずに、軽率に見返りを求めて言葉を吐くほうが、
よっぽどの罪だ。
3秒間の沈黙に、あなたの目の奥に恐怖を見つけるたびに、
私がどれほど傷ついているか、あなたにはわからないよ。
それでも自分の方がつらいと言うのなら、
そばになんて居てくれなくてよいと、私は言ったはずだもの。
2003.11.30.
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久しぶりに、大学のサーバーにアクセスしたら、日記が出てきた。
「ennuiennui!」の頃の、ブログに変える前の、
こつこつと、HTMLで書いた日記。
懐かしくて、夢中で読んだ。
2年前の私。
わかっていながら、深く人を傷つけた。
「白でも、黒でも、灰色でも。一緒に居られればいいじゃない。」と、
答えを出すことから逃げて、でも独りでは居たくなかった。
そう言えばこの間、リョージが言っていた。
「香代の文章が、大人になった感じがする。」
そうだね。
あの頃のような、アンバランスさは、もう無い。
変わったと、それでなくても思ってはいたけれど。
比べてみると、2年前の私の幼さは、滑稽ですらある。
私は、少し大きくなったのかもしれない。
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歳を、重ねよう。
微笑みを湛えながら。
いつか来る、「老い」も「死」も。
受け止められるほどの、大きさが欲しいもの。
大きな人間に、なりたいもの。
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最近、思うこと。
私が欲しいもの。
「趣のある、音と匂いと色。」
そういう生活を、積みかさねたい。
音と、匂いと、色。
これは「記憶」と同じことで。
「記憶」というのは、
つまりは「人生」なのだと、私は思う。
趣のある、音と匂いと色。
そういう人生を、歩みたい。