不安と、焦燥と、安心と、上昇。
「プロが10だとすると、はじめはゼロやったけど、今は3くらいには来ましたね。」
と、言ったのは、「王子」と呼ばれる私の上司。
オーラが王子だから、王子。
肌と髪がきれいで、いつもいい匂いがする。
王子はよくお菓子をくれるから好き。
3、は言いすぎだと思う。
多分、実質は1にも満たない私のスキル。
それでも、嬉しかった。
本当は、自分でも、
確実に、着実に、色々覚えているという自覚はある。
だけどスタートラインが低すぎて、
お給料をもらいながら学ばせてもらっている身なので、
大きな声では言えない。
おそろしく長い時間を使って仕事をこなしている私。
本当なら3時くらいには終わるだろう仕事が、
定時の6時にも間に合わない。
一日に、だいたい3回くらい山場があって、
(山場と言うのは自分の中でのトラブルのこと。)
本当なら15分でできることに1時間以上かかったりする。
黙々と、時間を使う。
だけど、多分これでいいのだと思う。
仕事が進まなくても、覚えたことは沢山ある。
急がば回れ、ということで、
教わるとおりにただこなすよりも、
ソフトの能力をきちんと理解することのほうが、
きっとこの先大切なのだと思うし。
一生懸命やろう。
ともかく。
へんに力まずに、
求められた仕事をきちんとしよう。
頑張れば、出来る子なんだから、と。
自分に言い聞かせたりして。
本当は今日、少し泣きそうになったけど。