加藤先生の夢。
夢を見た。加藤先生の夢。
加藤先生は私に人生の歩み方を教えてくれた。
私は、人間として「強い」とはどういうことか、彼に教わった。
それから、美味しいものを沢山くれる人だった。
ミスドの肉まんとか、頑固堂のかりんとうとか。
美味しいお店があると、練習の後に連れて行ってくれた。
先生と行ったうどん屋さんはとても美味しかった。
ちょうどいい硬さの平麺と、大きなちくわの天ぷら。
夢の中でも、先生は私にバターをくれた。
くちの大きな瓶に入った美味しいバター。
私はスプーンですくってそれを食べていた。
隣にはマキもいた。
マキは私のペアだった、ひとつ年下の子。
朝、6時に目が覚めて、
ひどくリアルに先生の顔が浮かんで、メールを送った。
あの人はおそろしく朝が早い。
4時半とかに起きたりする。
そのかわり8時に寝たりする。
私が、彼のもとでキャプテンをしていた頃、
朝6時の連絡は決して早すぎることはなかった。
だからつい、送ってしまった。
すぐに返事が来た。
久しぶりすぎて、距離のある少し固めの言葉。
それでも細かいところの心配りで、
ふと笑顔にしてくれる、先生の言葉。
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そう言えば、もうすぐ国体だ。
晴れるといいですね。
秋季国体の時期の快晴は、ほんとうに気持ちが良い。
トスを上げると、そこにある。
白いボールと、空の青。