人生を動かす私の中の何か。 | Q05 quest

人生を動かす私の中の何か。

久しぶりに、黒いジャケットを羽織って、

先の細い、バックストラップの黒いパンプスを履いた。


会社を辞めてから、初めての面接。


webで仕事を探して、3社エントリーした。

web上の履歴書は、かなり奔放に書いた。

かしこまらず、自分らしく。


1社は、そのwebの書類選考で断られた。

1社は、手書きの履歴書を送ってくださいと。

そしてもう1社は、すぐに面接日時を指定された。



面接日時が決まった時点で、

私は、もう1社の履歴書を郵送するのを辞めた。



予感がした。

きっと決まる。




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「即日採用なんて初めてだ。」と、若い副社長は笑っていた。



私は控えめに笑みを返しながら、

大きな声で笑いたいのをこらえていた。



きれいなオフィスであること。

私服通勤でいいこと。

家から近いこと。

見通しの明るい感じのすること。

社員の雰囲気がいいこと。

考えていた条件をすべて満たした会社で、即日採用。

描いていたよりも数倍立派なビル。

キレイなオフィス。

お洒落な社員さん達。

嬉しすぎる。嬉しすぎて笑い出しそう。

物事がぽんぽん進むのは、

それが自分に合った道である証拠だと、

ミカコちゃんも言っていたし。

大丈夫。

きっとうまくいく。




明後日から、出勤。

仕事仕事の日々になる、きっと。

覚悟をしよう。

きちんと。

力まず、進んでいく。




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うん。

タイミングを、逃さなかった自分に感謝。


明日は本を読んで勉強しよう。