人生を動かす私の中の何か。
久しぶりに、黒いジャケットを羽織って、
先の細い、バックストラップの黒いパンプスを履いた。
会社を辞めてから、初めての面接。
webで仕事を探して、3社エントリーした。
web上の履歴書は、かなり奔放に書いた。
かしこまらず、自分らしく。
1社は、そのwebの書類選考で断られた。
1社は、手書きの履歴書を送ってくださいと。
そしてもう1社は、すぐに面接日時を指定された。
面接日時が決まった時点で、
私は、もう1社の履歴書を郵送するのを辞めた。
予感がした。
きっと決まる。
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「即日採用なんて初めてだ。」と、若い副社長は笑っていた。
私は控えめに笑みを返しながら、
大きな声で笑いたいのをこらえていた。
きれいなオフィスであること。
私服通勤でいいこと。
家から近いこと。
見通しの明るい感じのすること。
社員の雰囲気がいいこと。
考えていた条件をすべて満たした会社で、即日採用。
描いていたよりも数倍立派なビル。
キレイなオフィス。
お洒落な社員さん達。
嬉しすぎる。嬉しすぎて笑い出しそう。
物事がぽんぽん進むのは、
それが自分に合った道である証拠だと、
ミカコちゃんも言っていたし。
大丈夫。
きっとうまくいく。
明後日から、出勤。
仕事仕事の日々になる、きっと。
覚悟をしよう。
きちんと。
力まず、進んでいく。
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うん。
タイミングを、逃さなかった自分に感謝。
明日は本を読んで勉強しよう。