WEEKEnd
社内で、「週末の行動が謎」と言われている私。
横浜から名古屋に引っ越してきて、
毎日仕事で帰りが遅くて。
近くに友達なんてそうそういないはずなのに。
週末に同期で遊ぼうなんていう企画を、
ことごとく欠席し続けている。
足繁く、西の方に通っている。毎週末。
木曜日は、たいてい夜中まで会社にいる。
金曜日に、1時間でも早く帰るために、
やっておける仕事は片付けるようにしてる。
そそくさと、帰る。
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週末の絵を、描きながら。
私は四日間を過ごす。
生きる事の意味がそこにあって、
それ以外は、ただやり過ごすしか出来ないバカな女っぽくて。
私は、そんな自分さえ少しおかしくて嫌いじゃない、
なんて、思っていて。アタマガイタイ。
「生きる事の意味」と、
そんなものを自分の外側の世界で見つけることが出来るなんて、
想像もしなかった。
ただただストイックに、
自分が自分を好きでいられることが幸せだと思っていたし、
本質的に、自分を愛すること以外に、
時間を重ねることの意味などないと思っていた。
それは一種の悟りのようなもので、
あるいはIdentityの一部ですらあったかもしれない。
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出会う前の私。
もう戻れないと、感じる。
たとえば、私がしてきたことのすべて。
テニスコートでだとか、学校だとか、
幸福だったあの大きな家でだとか、
あるいは他の男の腕の中だとか。
全てがこの人に愛されるためだったのだと、
そう信じきれてしまったら。
私はそれを、絶対的に幸福な絶望だと思う。
あなたが許すなら、
どんなに醜い自分をも許そう。
弱い、とか。強く、とか。
そんなことは放り投げて。
昔、誰かに言った事がある。
「私はあなたがいなくても生きていけるけれど、
あなたがいないと生きている意味がないの。」
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カレンダーの、赤い数字を眺めながら。
「あなたがいないと生きていけない。」
と、今は本気で思うよ。