WEEKEnd | Q05 quest

WEEKEnd

社内で、「週末の行動が謎」と言われている私。


横浜から名古屋に引っ越してきて、

毎日仕事で帰りが遅くて。

近くに友達なんてそうそういないはずなのに。


週末に同期で遊ぼうなんていう企画を、

ことごとく欠席し続けている。




足繁く、西の方に通っている。毎週末。



木曜日は、たいてい夜中まで会社にいる。

金曜日に、1時間でも早く帰るために、

やっておける仕事は片付けるようにしてる。

そそくさと、帰る。





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週末の絵を、描きながら。

私は四日間を過ごす。



生きる事の意味がそこにあって、

それ以外は、ただやり過ごすしか出来ないバカな女っぽくて。

私は、そんな自分さえ少しおかしくて嫌いじゃない、

なんて、思っていて。アタマガイタイ。



「生きる事の意味」と、

そんなものを自分の外側の世界で見つけることが出来るなんて、

想像もしなかった。


ただただストイックに、

自分が自分を好きでいられることが幸せだと思っていたし、

本質的に、自分を愛すること以外に、

時間を重ねることの意味などないと思っていた。

それは一種の悟りのようなもので、

あるいはIdentityの一部ですらあったかもしれない。




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出会う前の私。

もう戻れないと、感じる。



たとえば、私がしてきたことのすべて。

テニスコートでだとか、学校だとか、

幸福だったあの大きな家でだとか、

あるいは他の男の腕の中だとか。



全てがこの人に愛されるためだったのだと、

そう信じきれてしまったら。

私はそれを、絶対的に幸福な絶望だと思う。






あなたが許すなら、

どんなに醜い自分をも許そう。

弱い、とか。強く、とか。

そんなことは放り投げて。




昔、誰かに言った事がある。

「私はあなたがいなくても生きていけるけれど、

 あなたがいないと生きている意味がないの。」





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カレンダーの、赤い数字を眺めながら。




「あなたがいないと生きていけない。」

と、今は本気で思うよ。