人は死ぬと21グラム少なくなる。それは何の重さなのか。魂の重さなのか。
これも以前から気になっていた映画です。軽い気持ちで観れない気がしたので、覚悟して観ました。
そして、覚悟して観てもやっぱりキツかったです。不思議なのがストーリーは悲しみに溢れているのに、もらい泣きは一切しませんでした。安っぽい涙も出ないような、深い悲しみと俳優の演技に圧倒されたからでしょうか。監督の冷静な視点があるからでしょうか。
映像も音楽も全てが始まりから終わりまで暗く、悲しい。このギリギリの心理状態を描く事で監督が表現したかったものは?
生と死は共にあるという事でしょうか。
映画の中で、悲惨な目にあった時に何度か使われた言葉です。
人生は続くのよ
この言葉にもあらゆる意味が込められている気がします。
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロの演技も素晴らしかったです。
重くて苦しい映画で、心の奥底を震わされました。感動という言葉も陳腐に思えるような。そういう体験をしたい人は是非。