ドナウの旅人ー宮本輝作を読みました。題名を見たとき、海外旅行している気分になるかなと思いました。西ドイツからルーマニアまでドナウ川に沿って母と若い愛人と娘とドイツ人の元カレとのドラマを展開しながら3000kmの旅を達成します。宮本輝さんは「泥の河」「螢川」「道頓堀川」の川3部作が有名で、私も以前読みました。今回はドナウ川、どんな旅を書かれるのかと興味津々で読み始めました。ドイツの「黒い森」から流れ出たドナウ川はオーストリア、ハンガリー、ルーマニアなど7ヵ国へと流れて行きます。黒い森の3つの泉について書いてあります。
ーこの3つの泉が、ヨーロッパ7ヵ国を縫い、ある場所では人々の交通機関となり、ある場所では穀物や果物に豊穣な実りをうながし、またある地点では国と国とを分かつ国境線の役割をにない、約3000キロ彼方の黒海へ注ぎ込んでいくなどと誰が信じることが出来よう。ー
2014年に訪れたハンガリーを流れるドナウ川とくさり橋です。
こちらはスロバキアを流れるドナウ川と新橋です。物語と一緒に風景を思い描きながら読みました。良い仲間が良い仲間を引き込んで、主人公も感動するような物語になっています。英語やドイツ語、もちろん日本語も通じないような国も通り様々な苦労がありました。どんな場所でもコミュニケーションを取って思いがけないような展開があり、最後の最後まで結末がわかりません。物語の最初と最後では印象が随分変わりました。登場人物はいろんな感情を乗り越えて成長し、生きることを重んじるようになりました。人生とは・・・「川の流れのように」の歌を思い出しました。
2026-1-9(金) 図書館資料 請求番号:913/B/ミヤー1、ミヤー2

















































































