アンダーグラウンド | Every day is a new day

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毎日のさりげないできごと、ちょっとした発見、考えたこと。

先日テレビで日野原重明氏の追悼特集を見ていたら

約20年前に起こった地下鉄サリン事件の映像が流れてきて

はっとしました。

というのも、少し前に村上春樹氏の

「約束された場所で~アンダーグラウンド2~」を

読み終えたばかりだったからです。

 

ベストセラーにもなったので、ご存知の方も多いかと思いますが

この本は村上氏がオウム信者、元信者にインタビューした内容で

構成されています。

その読後感とあいまって、サリン事件当時のことを生々しく

思い出したのでした。

 

日野原医師は事件当時、聖路加国際病院の院長をされていて

640人ものサリン被害者を受け入れたのだとか。

東京大空襲の野戦病院での経験が

この大人数を受け入れるのに活かされたそうです。

東京大空襲時にすでに医師として活躍されていたのですね。

すごい。。。

 

地下鉄サリン事件が起こったのは1995年3月20日。

以降報道番組はオウム真理教の特集だらけになり

麻原彰晃をはじめとする教団の異常性とか

なぜエリートたちが洗脳されてしまったのかとかについて

主に焦点が当てられていて

麻原逮捕時には、その瞬間がほぼ全局で生中継されるという

異様な熱気でした。

 

ずっとこの事件および宗教団体については

受け身でしか情報を得てこなかったのですが

昨年、村上春樹の「アンダーグラウンド」で

地下鉄サリン事件被害者のインタビューを読み

あの時に現場で実際に何が起こっていたのかを

ようやく知ることができた気がします。

本来なら、特に記憶に留まることもなく過ぎて行ったであろう日に

突然地下鉄でサリンを吸いこむことが

その人にとってどんなことをもたらすのか。

その後の人生をどんなふうに狂わされるのか。

 

この本を読み終えた後、すぐに続編の「約束された場所で」を

読みたかったのですが、kindle化がされておらず

(※最近読書はもっぱらkindleでしています)

待っても待っても電子化してくれないので

しびれを切らして、先日文庫で購入しました。

 

それにしても「約束された場所で~アンダーグラウンド2~」は

ある意味で「アンダーグラウンド」よりも闇が深かった。

オウムを脱会した人も、オウムに入っていたこと自体は

まったく後悔はしていないと言っていて

教団幹部ではない、いわゆる「一般信者」のインタビュー内容を

読んでいくと、この宗教団体が現代社会にうまく適合できない

人たちの受け皿として、うまく機能していたということが

見えてきたこともその1つ。

 

文庫の最後に収められた、河合隼雄氏との対談を読んで

また、いろいろと考えてしまいました。。。