かつては足繁く通ってくださっていたものの、いつの間にか姿を見せなくなるお客様がいらっしゃいます。
結婚して一人の時間が少なくなったり、転勤だったり、他にお気に入りの店を見つけた時だったり。
ふと、そんな何年も会っていないお客様のことを思うことがあります。
来ていただけないことに不満があるわけじゃありません。
多くの場合、生活環境が変わっていらっしゃらなくなるわけですし、そもそも当店のことなど忘れてしまっているかもしれません。
ただ、「変わらず元気にされているかな」と。
それだけは時折 思うのです。
オープン間もない頃、ほとんど存在も知られず苦しい経営状況の中、何度も足を運んでいただき、助けていただいた方たちのこと。
年月を重ね、いつかこの店を閉める時が来ても忘れることはないでしょう。
最近、ますます寒さが厳しくなってきました。
この時期は特に彼らのことを思い出します。
体調を崩されてないだろうか。
仕事は順調だろうか。
奥様とケンカして泣かされてないだろうか(笑)
もう会うことはないかも知れません。
それでも願わずにはいられないのです。
どうか、大恩ある彼らが健やかな日々を送っていますように。