「Whisky」と「Whiskey」 | 昭和スタイルのショットバー クエルクス

昭和スタイルのショットバー クエルクス

群馬県館林市。
14時オープン。
特級ウイスキー等、入手困難のオールドボトル多数。
もちろんカクテルも充実。
コーヒーやノンアルコール カクテルも豊富です。
お茶を一杯だけでも大歓迎。
有機食材にこだわった軽食(ホットサンドやパスタ)も
ご用意ございます。


世界5大ウイスキーのうち、アイルランドとアメリカのウイスキーは『e』の入る『Whiskey』であり、スコットランド、カナダ、日本のウイスキーは『e』が入らない『Whisky』と綴られます。

この違いは何なのでしょう?

元々はアイリッシュ・ウイスキーもスコッチ・ウイスキーのように『Whisky』と綴っていたのですが、ダブリンの業者が地方のウイスキーよりも優れている事を誇示するため発音の変わらない『e』を入れたのが始まり(アイルランドでは昔、ウイスキーを”ウイスケ(hwiske)”と呼んで綴っていたこともあり)だそうです。

そして、いつしかアイリッシュ・ウイスキー全体に浸透していったようなのだとか。

いわゆる差別化ですね。

そしてアメリカのウイスキーですが、これはアメリカ移民の歴史と深く関わっています。

アメリカ大陸発見後まず移民を開始したのはイギリスからの清教徒でした。

18世紀になるとスコットランド人やアイルランド人も渡ってきましたが、清教徒たちは宗派の違う彼らと同じ土地に住むことを嫌いました。

そこでスコットランド人やアイルランド人は、清教徒たちの住んでいた東海岸から西部へと移り住んで開拓民となりました。

その中では特に北アイルランド系の人が多く、エライジャ・クレイグ(エヴァン・ウィリアムズとの説もあります)の発明のもと積極的にウイスキーの蒸留を始めました。

アメリカのウイスキーは法的に『Whisky』と綴られますが、アメリカン・ウイスキーの誕生にアイルランド移民が大きく関わっていたこともあってか、慣習上『Whiskey』表記するところが増えていったと言われています。

中にはアーリー・タイムズやメーカーズ・マークのように『e』の付かないバーボンもありますが、これは蒸留元がスコットランド系だからではないかと思われます。




ウイスキーと私 [ 竹鶴政孝 ]