旅の3日目も早朝に目が覚める。
昨日までは天気が不安定でたまに小雨が降っていたのだが、今日は快晴の予感晴れ

遂に雨女妻との戦いに勝ったのだろうか?

今日はフィレンツェを離れて小旅行に行く予定なのでなおさら気になる。
行先はチェルタルド。
フィレンツェからローカル線で50分余りのところにある、小さな町だ。

日帰り旅行の行先については随分と思案した。
シエナやピサ、ルッカやピストイアなど日帰りで行ける中都市を基準に選んでいたが
どうもピンとこなかった。

そんな中、イタリアに来た年の夏に友人たちと訪れたチェルタルドが思い浮かんだ。
ちょうど夏祭りがやっていて、小さいながらも随分とにぎわっていた記憶がある。

当時は車で行ったのだが、ネットで調べると電車で行くのが便利な事がわかった。

ゆっくりめにアパートを出て駅に向かう。
お菓子や水を買いこんで、ホームで待つ間の何とも言えない気持ち、、、

立派な電車も良いが、やはり旅の醍醐味を感じるのはローカル線だ地下鉄

のどかな景色の中を走り抜け、電車はチェルタルドへたどり着く、、、、



小さな変哲のない建物なのにどこか親しみを感じるのは、小ぎれいであったり、ちょっとした照明や観葉植物に気を配っているためだと思われる。

簡単なようでこういう事が出来ているところって、意外と少ないんですよねえ、、、

チェルタルドは2つの地区に分かれている。

高台の上に立つチェルタルド アルトと、そのふもとに広がるチェルタルド バッソだ。

防衛上の理由などから高台の上に町が栄え、その後に麓まで市街が広がるというパターンはイタリアでよく見られる。

駅を出て、真っすぐ伸びている大通りを少し行くと、チェルタルド アルトに向かうケーブルカーの発着所がある。

切符を買い、他に乗客もいない無人のケーブルカーに乗りこむ。
時間にして2,3分程だろうか?

しかしそれは中世の町へとタイムスリップするには十分すぎるほどだった。

斜面をかけのぼるたびに広がる景色と反比例して、現実の世界が遠ざかって行くようだ。


ケーブルカーの扉が開き外に出る。
空気も幾分か冷たく感じる。
そして静寂と鳥の声、、、


帰りの電車も、見る所も食べる所も何も決めていない。ただ気の向くままに散歩に来た。

今の僕にとって、それは最高の旅の形だった。

次回、出来るだけ写真を多くアップして、その様子をお伝えしたいと思います。
よければぜひ、チェルタルド散策にお付き合いください音譜


今回もお読みいただきありがとうございました。
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