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マニラより
日本人医師を整体師に仕込み中。
日本の手技療法家は世界中でセ
ミナー講師をしている俺が保証する。
世界一の技術を持っているのは明らかだ。
整体院の隣に整体院があるほど
お互いに切磋琢磨を繰り返している。
しかし整体院をビジネスと考える人達が多い。
もちろん生活するためには資金がいる訳で
人並みの生活を希望するのは悪ではない。
しかし整体師を目指したのは金儲けする
気持ちは無かったはずだとも言える。
そんな矛盾を抱えて生きていると
ピュアな自分は自分に嘘をつくのが
精神的にどこか辛くなり悩みだし
病気になっていくかもしれない。
俺はいつも悩んでいた。
ピュアなまま生きていたいと思う自分と
稼ぎまくってヒルズ族のように
なってみたいという自分。
いや、ヒルズ族じゃなくても一端の家族を
支えられるくらいにはなりたいって。
会社を経営していて稼げるようになっても
どこかその矛盾がついて回った。
生きるためには金がいるんだから。
と自分で自分のピュアさを抑え込んでいる
自分がいることを知っていた。
日本で出来ないことは
海外でやればいいじゃないか。
そう思って飛び出した若い日の俺がいた。
そんなことを思い出しながら
連れとなっているドクター岩井に
ピュアさを磨く旅を続けている。
さて、マニラに集結した治療家は
世界大会優勝の世界一セラピスト川上拓人先生
オスグッドを世界から無くす堀之内先生
ネパールの旅を共にした高野氏だった。
それに川上拓人さんの専属カメラマンの
豊田氏も来てくれていた。
ドクター岩井はまだ若く
そして整体の世界で輝く治療家の前で
少々萎縮していたけど彼の純粋さが
ウケてたちまち溶け込んでいった。
俺たちのミッションは
『世界を癒す』
先ずはフィリピンから
しかもボランティアで。ってことで
フィリピンで活躍されている
日本人牧師で大学の教授にお願いし
2日間ボランティア活動を
させてもらうことになったんだ。
金を求めず、患者さんの幸せが
自分の幸せと思えた瞬間何かが変わる。
俺はそんな体験を世界で沢山してきた。
これからもそれをし続けるつもりでいる。
この提案をしたのは日本に帰国中だった。
快く彼らは受け入れてくれた
むしろそれを喜んでくれ
爽やかな奴らだと思ったよ。
心ある人に触れているならば
きっと自分のピュアさも磨かれていくだろ?
俺にとっても彼らの存在は有難かった。
金は日本で稼ぎ、稼いだ金を全部自分の
モノにせず世界に循環させていく。
ユダヤ人の考え方を俺は高校生の時から
採用して数十年になる。
結果お金に不自由な生活をさせてもらっている。
お金を排出すると返って来る理論を
聞いたことがあるだろうか?
眉唾モノの話と思うかもしれないけど
でも実体験として俺はそうかもって思ってる。
ボランティア1日目は強烈だった。
9時からスタートだったのだけど
多くの患者さんが既に9時前から待っていた。
整体というのが何なのかよく分からないまま
教会の牧師が来いというから来た。
そもそも何十年も痛い自分の痛みが
治るわけがないと思っている人ばかりだし、
お金がなくて病院に行く金もない人達が
多いここフィリピン。健康保険などない。
7〜8割は貧困層で1〜2割が中間層で
1割が富裕層だというこの国。
医療レベルはお世辞にも日本より良い
とは言えないかもしれない。
そんな国の人々だ。
彼らの症状はマチマチでだったけど
俺たちは汗びっしょりになりながら
一生懸命に整体を仕出した。
その度に辛い表情や無表情が笑顔に変わっていく。
ついて来た家族が喜びハグしていく。
何のために整体するのか?
我々の治療家軍団の彼らだって
日本の資本主義の中で生きているから
金稼ぎをして家族を食わせたり
社員を守ったりする大将たちだったが
そもそも手技療法家を目指した理由は
もっと崇高でピュアな自分だったことを
思い出したようだった。
患者さんの悩みを取り去り
それができる技術を持ち合わせているのに
ソロバン勘定する自分がいたかもしれない。
治せるはずなのにここから先はまた次回
と言って患者さんを通わせていたかもしれない。
必殺技を持っていても出さない。
そんなことがあったかもしれない。
でも、ここでは違う。
出し惜しみするなんて出来ないくらい
強敵な症状がやってくる。
その後ろに患者さんが並び
そのさらに後ろにも並んでいた。
今目の前にいる患者さんの痛みを全部
取り切らないで次の患者さんにいけない。
少なくとも俺はそう思っていたし
ドクター岩井にもそれを行わせていた。
「ピュアさを磨け、その上で技を磨け」
彼は映画パッチアダムスになりたい
という想いで医者になった。
そして医療の現場に入った。
でも患者さんの量が半端なく
1人にかけられる時間は数分しかなく、
これじゃあパッチアダムスに出ていた
ロビンウィリアムスの様に治せない!
と思って病院を辞めた変わり者だった。
俺はそのピュアさを聞いて思った。
奴はそのピュアさを磨き本来自分の魂が
やりたい事をやるべきなんじゃないかな?って。
彼は医者なのに俺みたいな整体師に
弟子入り希望で突っ込んできた。
フィリピンまで突っ込んできて
無理やり隣に座っている。
隣で患者さんに汗まみれで整体している
ドクター岩井は四苦八苦しながらも
前のめりでもがきながらも
その眼には力がある様に見えた。
「痛みがゼロになるまで止めるんじゃねー」
俺はいつもそう言ってる。
「後3割残ってる?次回なんて無いと思え!
そんな眠たいこと言ってんじゃねぇ全て今治し切れ」
そう言ってプレッシャーを掛けている。
掛けているのは俺だけど
それを言ったからには
俺がそうじゃ無いといけない。
という自分への鼓舞も含んでいる。
他のの治療家たちは流石ですよ。
ホリ先生のオスグット整体は素晴らしかったし
川上拓人さんの末期癌のケアも素晴らしかった。
高野氏の整体も声掛けも素晴らしいものがみれた。
長い1日だった。
それでも心地いい疲労が俺達を纏っていた。
終わったのは夕方だった。
遠くマニラが見える丘にあるホテルで
夕日を見ながら俺達は爽やかな風に当たっていた。
オーガナイザーを引き受けてくれた
牧師から連絡があった。
「大変です皆さん」
何事があったんだ?
俺は誰か痛くなっちゃったかな?
とか不安がよぎったのだが違った。
「大変です。明日の予約なんですけど
既に満員御礼状態だったのにどうしても
診て欲しいという人で溢れちゃって
今日の1.5倍の人が来てしまいます
いいですか?」
いいですかってもう予約入れられて
しまったのならやり切るしかないでしょ。
「そもそも彼らは整体が何なのか
知らなかったんです。治ったとかって
噂が噂になり問い合わせが殺到した様なんです」
そう、これなんだ。我々が一生懸命に
行ってきた整体は必ず評価を受ける。
俺は世界中でこれを1人で
行ってきたから知っているんだ。
彼らにこれを体験して貰いたかったし
実際にそうなって嬉しくなった。
金を求めるとその速度は
鈍化していくのも知っている。
素晴らしいものは素晴らしいと
ピュアさを持って広げていかないと
伝わり辛いのを知っている。
アートがそうだろ?料理がそうだろ?
人の心の内側はピュアな方が伝わるし
そこに商売の気持ちが入るとピュアさが
薄れていき伝わり辛いのを経験から知っていた。
1.5倍の患者さんを見ることになってしまった
彼らはどんな反応したかと言えば口々に
「やりましょう!」
「やり切りましょう。倒れる時は前のめりで
倒れるくらいの勢いでやりましょう」
俺はこの返事に嬉しさが込み上げてきたよ。
チラリとドクター岩井を見たけど
その眼は力強く頼もしさを感じたんだ。
