今日はハワイ大学解剖実習で
講師をしていただいており、
Ken Yamamotoの解剖学の師
でもある先生からメッセージを
頂きましたのでご紹介致します。
はじめまして、まずは自己紹介させてください。
私はハワイ大学 Kinesiology and Rehabilitation Science学科
(以下KRS学科)のAssociate Professorで
アスレチックトレーニングの
プログラムディレクターを勤めており、
アメリカ国家資格のアスレチックトレーナーを
保有する田村薫と申します。
実は献体解剖実習がとても貴重で
非常に価値のある事だと
新たに気づかせてくれたのは
日本から熱心に解剖学を勉強に
いらっしゃる皆さんです。
そのような貴重な体験がコロナで
ご提供できない事態となり、
ハワイにいらっしゃる予定だった方も
来れなくなってしまったという
無念な想いがきっかけになり、
クオリティーの高い解剖学の
オンライン版を作ろうという事になりました。
解剖学イコール暗記というイメージを
持っている方多いのではないでしょうか。
私も実際に(献体解剖実習のない)
解剖学の授業を初めてとった時は
クラスメートや友達などに暗記が多くて
大変なクラスだから頑張ってね
などと言われました。
なので自然とつまらなくて大変な授業
というイメージを持っていました。
解剖学が特に苦手という事は
ありませんでしたが、
決して得意だったわけでもありません。
ただ、アスレチックトレーニングの世界で
やっていくには必要な知識である事は確実で、
さらに怪我やリハビリが解剖学をもとに
理解できたときは、なるほど〜っと
嬉しい気持ちになった事を思い出します。
そーなんですよ。この「なるほど〜」は
解剖学が実際の現場で使える知識
となった瞬間に起こるんですよね!
だから解剖学の「使い方」を学ぶ事が
実は重要で暗記をする事は
最終目的じゃないんです。
常に使っている知識は
自然と覚えちゃいますよね。
だから日頃から現場や臨床で解剖学を
常に使うという努力をしていくと
自分の専門分野での解剖学の使い方が
見えてくるのではないでしょうか。
そうなったらもっともっと「なるほど」
を経験できるはずです。
私たちも実際、未だにまだまだ「なるほど」
を経験させてもらっています。
楽しいですよ!
私は治療家の方々にとって解剖学とは
地図のようなものであると思っています。
地図が細かくて正確であればあるほど
効率的に目的地までたどり着くことができます。
同じように解剖学を熟知していればいるほど
痛みや歪みの原因とそれに対する
最適な対処法に効率的にたどり着けます。
この解剖学の地図を作り上げていく上で
重要になってくるポイントは、
この地図は立体的地図であるという事です。
ですので、深さ、厚さ、重なり具合など、
身体の内の立体的相互関係を
理解することによって解剖学は
より使える知識となっていきます。
この立体的地図を細かく正確に頭の中で
再現できるようになれば底上げ効果として
皆さんのスキルアップに繋がるとこは間違いありません。
三次元的な解剖学を正確に頭の中で再現出来ると
それぞれの専門分野での知識が現状よりも
深いレベルで理解できるようになっていきます。
例えばアスレチックトレーニングが専門な
私たちでしたら解剖学は姿勢や動作解析、
ストレッチング方法、検査方法、
トレーニング方法、テーピング方法などを
根本的なレベルで理解する上での重要な基盤です。
基盤の解剖学を深く細かく正確に
知れば知るほど底上げ効果として
関連した知識のレベルも上がっていく
という過程を私たちは全員経験しているので、
間違いなく皆さんも経験するはずです。
そして姿勢観察、動作解析、触診、
可動域チェックなどから症状の
原因に対する仮説が解剖学的視点から
立てられるようになります。
その仮説が解剖学的解決策に
繋がってくるわけです。
もちろんここまでいくには
意識的に解剖学を掘り下げて
問題解決をしようという
日々の努力は必要になります。
でもその努力の効果の効率をアップするには
まずは解剖学を熟知することです。
第一回目のオンライン解剖実習のテーマは背中でした。
クオリティの高いものをお届けしたい
というこだわりから、チーム全員
ものすごい時間と労力を費やし、
何回ものリハーサルを重ねての
第一回目のオンライン解剖実習開催だったので、
第一回をご覧いただいた方々からのアンケートで
いただいた好評価はとっても嬉しかったです。
実際にハワイ大学に来て献体解剖実習を
するのとは違う価値を提供するという事も
私たちの目標でしたので、
そのようなコメントを多くいただけたことも
私たちの中で自信に繋がりました。
痛みや歪みを第一線で解決していくことを
目的としている皆さんがコミュニティの中で
とっても重要な役割を担っている事は
言うまでもありません。
そのように現場で活躍されている皆さんに
献体解剖学を通してお役に立てれば
私たち一同嬉しく思います。
解剖学の学びは教科書からだけでは限界が来ます。
解剖学を学ぶ本来の目的は
実際に身体を診るときに身体の中の構造が
より明確にイメージ出来るようになる
というところにあります。
身体の中がより細かく三次元的に
イメージできると自然と触診のスキルが
ぐーんとアップする事は間違いありません。
私が大学院で献体解剖の授業を
初めて取った時は頭の中で
イメージしていた解剖学が
どれだけぼんやりで大雑把だったかを
実感するとともに、
実際に確かめる事によって
そのぼんやりなイメージを
アップデート出来ることに感動しました。
それだけで触診や手技に自信が
ついた事もよく覚えています。
さらに現場では痛みを起こしている部分や
身体の歪みなどを正確に突き止められるようになります。
これが痛みや歪みの原因を探るための
重要なステップですよね。
今回のオンライン解剖実習のテーマは上肢です。
上肢には慢性の痛みが発生するポイントが
たくさんあります。
慢性の痛みはアラインメントの歪みや
筋肉のアンバランスが原因なことが多いので、
解剖学の知識の活かしどころです。
さらに上肢の筋肉は比較的小さいので
アラインメントを整えるような刺激が
的確に入れば治癒効果が出やすい部位
であるとも感じています。
なんて、今でこそこんな風に
思えるようになりましたが、
実は全くの苦手部位でした。
細かい筋肉がいっぱいあって、
それらの名前と起始停止を覚えるので
いっぱいいっぱいだったので立体的に
イメージするどころではありませんでした。
それがいつのまにか
得意分野になったきっかけは、
やはり献体解剖の経験です。
手首の構造、掌の細かい筋肉、神経の通り道、
前腕の筋肉と関節の構造を
立体的にイメージできるようになると、
痛みの原因を探るための
解剖的仮説が立てられるようになり、
それに対する解決策も効率良く
試していけるようになりました。
自分の生み出した解剖学的仮説を元に、
それに対する解決策を試してみて
効果が出ると自信に繋がります。
もし同じように上肢、特に末端の方が
得意じゃないんだよね、
と思っている方がいらっしゃれば
今回のオンライン解剖実習が自信に繋がる
きっかけとなってもらえると嬉しいです。
ハワイ大学KRS学科 Associate Professor
田村 薫
【ハワイ大学オンライン解剖実習:上肢編】
【配信方法】
KEN YAMAMOTO TECHNIQUE ONLINE
(以下KYT ONLINE)
会員サイト内でのライブ配信及びアーカイブ配信
【プログラム】
今回は上肢編です(日本語で行います)
プログラムはこちら
⇒ https://www.ken-yamamoto.com/file/uh_kyt_prgrm_upper_2021-05.pdf
【ライブ配信日時:全約8時間】
■上肢編 第1部:2021年5月23日(日) AM9:00からPM1:00(日本時間)
■上肢編 第2部:2021年5月30日(日) AM9:00からPM1:00(日本時間)
【アーカイブ配信予定視聴期間】
■上肢編第1部&第2部:2021年6月6日から2021年8月31日24時まで【予定】(日本時間)
※※視聴期間はハワイ大学側の都合により変更することがございます。
【ライブ配信参加人数】
■限定30名
ハワイ大学の要請によりライブ配信は限定人数にて開催します。
お申し込み先着順(KYT ONLINE既会員様のみお申し込み可能)
KYT ONLINE非会員様でライブ配信のご視聴希望される場合は
まずはKYT ONLINEへ入会頂く必要がございます。
ライブにご参加できなくても後日アーカイブ配信を行います。
ライブ中のみオンライン上でテキストにて質問することができます。
※時間に限りがあるため全てのご質問にお答えできない場合がございます。
【アーカイブ配信参加人数】
KYT ONLINE会員全ての方がご視聴頂けます
ただし、視聴するには別途専用お申し込みを頂く必要がございます。
【ライブ配信参加条件】
・KYT ONLINEに加入していること。
・第1部、第2部両実習にご参加いただける方。
どちらか一方の日程のみの参加は不可。
・KYT ONLINE利用規約を順守いただける方。
(ハワイ大学オンライン解剖実習限定の
ご利用条件がございますので、
必ず全てご覧の上お申込みください)
【アーカイブ配信視聴条件】
・KYT ONLINEに加入していること。
(KYT ONLINE既存会員の方も
ハワイ大学オンライン解剖実習専用の
お申し込みフォームに別途お申し込み頂く
必要がございます)
・KYT ONLINEの利用規約を順守いただける方。
(ハワイ大学オンライン解剖実習限定の
ご利用条件がございますので、
必ず全てご覧の上お申込みください)
・『背部編』登録者の再登録は不要と
ご案内しておりましたが、
上肢編ライブ配信参加者以外の全ての方の
登録が必要と変更させていただきます。
お申し込み頂いた全ての方がご視聴頂けます。
【料金】
KYT ONLINE月額費用のみ
※ハワイ大学オンライン解剖実習のみ
ご視聴頂けるプランはございません。
【ライブ配信参加お申込みはこちらから】
お申し込み開始日時:5月16日(日)12:00
■KYT ONLINE既存会員の方はこちらから
お申し込みフォームのご入力には、
KYT ONLINE会員サイトの
ログインID=メールアドレス及びパスワード
が必要です。それ以外の情報ではお申し込み
できませんので予めご了承ください。
⇒ https://t-mp1.net/quest/order/eJfiHz/
※定員オーバーになった場合は
「申し込み可能な人数に達しました。」
お申込み開始日時前は
「ただいま申込みを受け付けておりません。」
と表示されますので予めご了承ください。
■KYT ONLINE非会員の方は
上記お申込み開始日時までに
まずは下記KYT ONLINEにご加入ください。
ご加入後は上記URLに募集開始日時
にアクセスの上お申し込みください。
⇒ https://www.ken-yamamoto.com/online/
【アーカイブ配信視聴お申し込み方法及びお申込み開始日時】
お申込み開始予定日時:
6月6日(日)12:00
お申込み方法:
KYT ONLINE会員サイト内のお知らせ欄
及び会員様へメールにてご案内致します。
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【ハワイ大学オンライン解剖実習・背部編配信は5月31日まで】
【配信方法】
上記上肢編と同様
【プログラム】
今回は背部編です(日本語です)
プログラムはこちら
⇒ https://www.ken-yamamoto.com/file/uh_kyt_prgrm_2021-02.pdf
【配信予定期間】
■背部第1部&第2部:2021年3月1日から2021年5月31日24時まで【予定】(日本時間)
【視聴条件】
上記上肢編と同様
【料金】
KYT ONLINE月額費用のみ
※ハワイ大学オンライン解剖実習のみ
ご視聴頂けるプランはございません。