バンコックより
トランポリンで負傷した背部痛は
2ヶ月程前の出来事だったそうだ。
俺って体育学部だからほぼ全ての
メジャースポーツを経験したんだけど
このトランポリンは実は非常に事故が
多い競技であることは余り知られていない。
こちらの40歳男性も子供と
トランポリンを楽しんだそうだが
着地を誤って反るように
バウンドしちゃったところ背中が
グギっとなって以来ずーっと痛い。
受傷後から一月程して前後の動きは
問題なくなっていったそうだが
ツイストがいつまで経っても
治らないという相談だった。
いつも通り全身隈なく見ていくんだけど
末端から攻めていくものの、
この背部痛には残念ながら何の成果もなかった。
様々な施術を受け、病院にも行き、
治らないから仕舞いには血液検査までして
病気じゃないことも分かったそうで
それはよかったのだが痛みは消えず。
そして俺のヨーロッパツアー中に
連絡をよこしてくれたタイのバンコックで
一番人気のキャバクラ『LINE』のオーナー。
痛みの場所を限定するため探ると
痛みは肩甲骨下角下の肋骨だった。
深呼吸をしても痛みはないし
前後の動きは問題ないことから
骨には特に異常はないのでは
ないかなと思ったし触れて痛いのは
骨にまで達していなかったんだ。
そうか、遂に極所を見なければ
いけない患者さんがきたんだな。
俺はこう考えているんだ。
主訴の痛みを観察する。
で、カラダ全体を観察する。
歪みをなおしてみて主訴の痛みが
消えているかどうか確認する。
で、変化が無かったり、
痛みレベルが減っているが痛みが
ゼロにならなければ局所に近づいていく。
今回は直接肋骨近辺に
アタックしたわけではないのだが
仙腸関節に対するアプローチから
症状が変化が見え出した。
KYTアドバンステクニックを進めていき
北北東テクニックまでくると
痛みがスコーンと抜けて
回旋の痛みが完全になくなり
2ヶ月ぶりにフルレンジで
回旋可能になったと喜んでくれた。
難しい症状こそ楽しい。
逢いに来てくれてありがとうダンちゃん。
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