荷重位で上がらない肩の痛み | 世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

Ken Yamamotoは世界を股にかける腰痛治療家であり腰痛研究家でもあります。
 『世界中から腰痛をなくしたい』
この想いからKen Yamamotoオリジナル治療法『Ken Yamamotoテクニック(KYメソッド)』ひとつをひっさげ、
世界中からのオファーに応える。

ハワイより
今日も朝からキング・モーに呼ばれた。
「ヘイ ブロー(ブラザーの略)俺のコーチの肩を
みてくれ。ミットを持てないから練習にならない」
 
ミットを持てないくらい肩が痛いという
症状はボクシングコーチによくある症状だ。
特にパンチやキックの練習でミットを
持って選手の攻撃を受けるんだけど、
キングモーの様なヘビー級の選手のキックや
パンチを受けるのは、ミット越しからも
ダメージがかなり溜まることは間違いない。
 
俺はモーの泊まるホテルまで徒歩なんだけど、
夕立の様な雨が降って来て暫く雨宿りしていた。
ハワイの気温は心地よく、夕立もまたオツなもので
次々に雨宿りしに来るヒト達と談笑していた。
 
「ヘイ アスホール(ケツの穴ヤロウ)さっさと来いよ」
自分は東南アジア並みに時間通り来ないのに
人にはキッカリと時間を押し付けるキング
バカなのに違いない。
雨の上がり掛けでホテルまで走る。
雨に濡れても心地良い気温だった。
 
コーチの肩は何も持たない負荷がない状態で
バンザイすることができなかった。
痛いという場所は上腕二頭筋長頭腱の位置と一致していた。
 
上腕二頭筋なのか?
チェックすると上腕二頭筋じゃなかった。
チェックの仕方は簡単で肩関節を
内旋した状態でバンザイすると痛み増えた。
さっきより上がらない。上腕二頭筋長頭の
問題ならば痛みは逆に減らないとおかしい。
 
するとどこなんだ?
テストの結果もっと大胸筋の様だった。
また肩にインピンジメントがあり
普段から三角筋を鍛えまくっている様子で
この問題を起こしているのかもしれないと思った。
 
普段から上腕骨骨頭が三角筋によって
持ち上がっている可能性があり、
通常肩峰下には指一つ入るくらいのスペースが
あるんだけどコーチにはなかった。
 
つまり肩は肩峰下にスペースがあるからこそ
衝突せずにバンザイできるのだけど
スタートの時点で上腕骨が持ち上がっていたら
逆に衝突しないわけがない。
 
俺はコーチを仰臥位に寝かすと
カラダを全体から見ていくことにした。
 
つまり足から見ていく。
カラダの歪みから痛いところを次々に
当てていきコーチは不思議がっていた。
そうだろう、そうだろう。
アメリカにはこんなのないだろ。
 
そして脚から施術に入る。
「Ken 俺が痛いのは肩なんだが」
コーチ あんたの肩の痛みはここから始まってんだよ。
「なんで?」
英語で返事できないから聞こえないフリしといた。
 
そして立たせバンザイさせた。
「わぉ驚いた!殆ど痛くない」
アレ?まだ痛い?チョットショック
俺は取り残しがあったのか?
と思いふくらはぎをチェックし直した。
激痛がコーチを襲った。
 
オイ、もう一回チェックしてくれ
彼の痛みはほぼ無くなり何度もチェックしていた。
肩関節を内旋してバンザイしても痛みはなかった。
最後に肘を調整するともう痛みが無くなり
絶好調になり喜んでくれた。
 
コーチは1年来の肩の痛みから解放され喜んでキングモーに
あいつ肩に一度も触れなかったぞと言っていた。
 
「こいつはアスホール カイロプラクターだから
変態なんだ。痛いところを触らないで治す」
 
カイロプラクターじゃないんだけどね、
キングモーは俺を説明するときにいつも
カイロプラクターと説明している。
少し俺のことを自慢げにコーチに
話していたのが印象的だった。
 
いつもキングモーはヒトの頭にアスホールや
ゲイ野郎とつけて罵倒する。きっと黒人文化だな。
因みにこのハゲコーチもゲイコーチと呼んでいた。
キングモーのセコンド
(一緒にリングまで入場して選手の世話するヒト達)は
ケツの穴ヤロウとゲイ達が固めることになっている。笑
 
ところでアメリカントップチームが
世界一だという話で盛り上がっていた。
実際に行った人は分かると思うけど
ホントにスゲージムだった。
 
コーチ陣も充実していて施設も足りないものはない。
日本人トップファイターの堀口恭司選手も所属している。
キングモーは堀口選手とも仲がいい様子で練習に
励んでいてあいつはいいファイターだと言っていた。
 
チームクエストのTシャツを着ていたのだが、
キングモーがアメリカントップチームの素晴らしさを言い続け、
 
「Ken コレを着てみろ」
とアメリカントップチームの薄手の
ジャンバーを投げつけてきた。
ダブダブだったけど
「Ken コレでお前もアメリカントップチームだ」
と言ってまた俺に中指を立てた。
 
奴は俺にいいことをしてくれる時も、普段の時も
中指たててケツの穴ヤロウと言ったり
オカマ野郎と言ってしまうのは
これも黒人分化(照れ)に違いない。
と信じている。



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