金丸氏とお仲間とビジネス会議で
盛り上がっている途中だった。
金丸氏の電話がなり、その相手は大富豪マダムだった。
「いいこと？必ずKenを連れていらっしゃい」
マダムはそう言うと電話を切ったそうだ。
またカラダの具合を見て欲しいに違いない。
こちらのマダムとはとても仲良くしてもらっているんだ。
先日タイ式の正座が王室関係者の前でしなくては
いけないのに痛くてココ何年も出来なかったんだけど
一度施術していらい楽に出来るようになったそうだ。
それ以来、逢うととても喜んでくれる。
金丸氏に連れられてやってきた大御殿には
香港の大富豪もステイされていた。
マダムが俺を呼ぶと自分の脚を指差し
「脚を見て欲しい」
と言うのだ。
骨盤に触れると痛みが消えた。
それを見た香港人たちは
腱鞘炎を治して欲しいんです。
「あぁ、はいはいみせてはい！いっちょあり～」
やはり骨盤から見ていくと
かなり良いといって周囲を驚かせた。
次のヒトは顔を上げると胸に痛みが来るんです。
はい手首みせて、あぁやはりここか。どう？
手首を調整すると胸の痛みは消えた。
じゃあ私は？と言ってみせたのは静脈瘤。
あの、せめて運動器にしてくれないかなぁ
静脈瘤は治らないし。
次のおじさんは全身疥癬様症状だった。
アトピーが乾燥し終わったようなカサカサが全身にあった
ゴメンわからない。
最後に登場したのは癌の全身転移だった。
力なくユラユラと立っている。
口から固形をたべれない。
口にしているのは流動食だけだと言った。
金丸氏と目を見合って、
やれやれわかってくれないもんだなぁと合図した。
ところがこの女性はどうしても俺に見て欲しいと懇願した
俺の前からどいてくれなかったんだ。
どうしても触れて欲しいというので
寝てもらい骨盤に触れ足に触れた。
呼吸が大きくなりすーーぅっとまるで寝てしまったのか
というような状態になってしまった。
カラダが疲れていたんだなぁ。
しばらく触っていて分かったんだ。
コレで良いに違いないと思ったんだ。
5分後カラダを起こした彼女は
「あなたが脚に触れてから上に上に
電気が流れた。変わったのを感じる」
といって涙目になって喜んでくれた。
ところで、そこには気功の先生もいて
俺の後はその先生が彼女を担当し
エネルギーを注入した。と言った。
彼女は幾分顔色が良くなったように見えたよ。
とにかく香港の大富豪はじめ、
タイのマダムもコレにはとても喜んでくれた。
「Ken明日もあなた会えるのかしら？」
「Yes マダム」
「明日こちらの香港のお客様たちと
お食事に出掛けるからあなたも来なさいね」
とお誘いを受けた。
「ただし、格式高いレストランだからスーツよKen」
ガビーン終わった。
スーツかよ∑(ﾟДﾟ)
うーーん
どうしようかな。。。
大富豪がどんなお料理食べるか
とても気になるけどスーツかぁ
そんなのねーよ普通。
どうしようかな 迷い中
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