「イタイイタイ、痺れる!チカラが入らない!」
とわめき散らす患者さんを目の前にして
落ち着いて施術出来るだろうか?
受講生の前でイキナリこんなステージに
あげられてしまったよ。in オーストラリア
受講生たちはコノ症状をどうやって
ヤマモトが直すのか全員が注目しちゃって、、、。
ぼ、ぼ、ぼ、ボクこわぃーーー、ひぃーーー。
逃げ出したくなるよね。
みんなはヤマモトはどの程度ヤるのか?
またはKYTでコレをどこまで闘えるのか
という眼で僕ちゃんを観てるよー(´・_・`)
KYTゴールドコーストセミナーは無事に終わり
僕が帰国の途につく日も受講生さん達は
熱心に復習を繰り返していた。
バーベキューが終わった直後から始まった復習会。
通常なら俺は部屋に戻り次の医師対象セミナーの
準備などして帰国の準備をするはずだった。
しかし、バーベキュー→
ビールや地元のお酒を呑みまくる→
ベロンベロンの泥酔→
受講生達にKen先生お酒くさ~いと言われだす→
いつものように意識がなくなり爆睡(^^;;
その流れで復習会が始まっていたから
帰るのも何だしついでに指導なんか
しちゃっていたんだ。
皆んな仕事が終わった後、自主的にやって来て
朝方までここ3日練習しているんだ。
自分でモデルさんを連れてきて
受講生たちだけで何人も治していくのを見て
頼もしく微笑ましく楽しんでいた。
なんかKYTに一生懸命な受講生さん達に
感動しちゃっていたんだ。
ところが、あっちの方で騒がしい。
受講生が僕を呼びに来ていったんだ。
「Ken先生!助けてください。
腰が砕けちゃった人がいるんです!」
みるとギリギリ体育座りしながら
プルプル全身を痙攣させて
「イタイイタイとわめき散らし、
カラダにチカラが入らない!
電気がカラダに走る~!」
既にショック状態に近く全身から
油汗がダラダラ流れていた。
「な、な、な、どうしたん?」
しかも治療セミナーの復習会場で
何してくれてんですか(-。-;
とにかく、こういう時は1にも2にも
落ち着かせることが大事なんだ。
側臥位がいい。
仰向けもなれそうになかったから。
呼吸を整えさせなければいけない。
体育座りから側臥位に持っていくのも一苦労だった。
少し動くだけでイタイイタイイタイ!!!と言うんだ。
受講生たちはヤマモトがどの程度やるのか
見つめていたが、余りの痛がり方にいつしか、
ヤマモトはどのタイミングで諦めるのか、
救急車を呼べと言うのかという眼に
変わっていったヒトも居るのを感じた。
油汗が吹き出し続け、わめき散らし泣いていた。
ショック状態のこの女性は看護師だった。
先ずは側臥位で落ち着かせKYTの
治療の組立を行なおうと思ったけど
なんせ腰が動くたびに叫び出すんだ。
唇は細かく震え急がないとショック状態が深くなる。
痛がらせながらも半ば側臥位を取らせた。
どの肢位も激痛だったが一方向だけ痛みが
マシな形があり、その場で落ち着くのをまった。
その形から一ミリでも動かすものなら
痛みが出現してしまった。
そこから施術を組み立てていった。
痛がらせながらも仰向けにして
動く角度だけで検査を行った。
股関節を内旋させると激痛と
痺れるでのたうちまわる(°_°)
「背中まで痺れる~~ハァハァウググッ」
僕はこれで完全に腸腰筋のアンバランス性
による症状だとわかってしまった。
施術方針を決めるヒントは動かしたり
さすってみたりすると見えてくるもんだ。
腸腰筋のリリースを試みるもどの動きも痛く
リリースする動きで痺れが
一番出るというから苦労する。
どこに痺れがでるのか?
と聞くと内転筋というんだ。
これは完全に痺れをだしても
腸腰筋のリリースをすれば
いいことが分かってしまった。
コレは人体解剖学を何度も
行ってきたから導き出せた答えだった。
通常なら痛い動き痺れる動きは
させないものなのだろうが
僕は気にせず自信満々で
患者さんに断りを入れてから
腸腰筋のリリースに取り掛かった。
「今から痺れますよ!
こうするとホラ痺れるでしょ。」
「はい!あーー痛い痺れます!」
コレを繰り返していくうちに痺れは抜けていった。
僕の仮説は証明された事になる。
完全に腸腰筋の収縮性の急性腰痛だったのだ。
もともとこの人にはL5のヘルニアがあったそうだ。
患者さんはこの頃から落ち着きを取り戻し
呼吸は通常呼吸になっていて
詳しい症状や既往歴を話してくれた。
元々痺れもあったようだけどベットで
変な動きをした時にビキッときて
動けなくなってしまったというんだ。
受講生たちの前でベーシックだけで治したかったけど、
僕も帰国の準備がまだだしだからさ、
アドバンスのテクニックも一瞬使わざるを得なかったよ。
症状酷すぎて(。-_-。)
原因が分かればこちらが主導権を持っていいと思う。
「いいかい、この症状を直すためには痛みを伴うよ。
でもコレが正解だって証明させて欲しいんだよ」
患者さんは頷き承知してくれた。
言う通り動かさせる。
予想通りビリビリ痺れる。
チカラが抜けてくる。
それでも
「ダメだしっかり動いてくれ!」
コレを繰り返して再評価。
痺れが完全に薄れている。
「どう?頑張れそうか?
やれば良くなるよ。それとも休もうか?」
「いえ、やってください!」
僕らは既に信頼関係で結ばれていた。
先ほどよりも痛みは減っているようだ。
手応え充分。
僕は思い切って立たせてみようと思ったんだ。
ところがまだコレは早かったようで
抱き抱えながら立たせたものの膝から
崩れかけ痛みと痺れが戻ってしまったんだ。
崩れかけた膝を立たせ治療ベットに
乗せることができた。上出来だ。
ここで膝立て検査ができた。
カラダの歪みと治療法が観えた。
ここでベーシックの1番をくらわせた。
痺れが完全に抜けていった。手応え充分だ。
再び1番を食らわせた。痺れは完全に消えた。
ヨシ。上手くいった。
ブリッジしてごらん!
受講生たちは僕の言葉に驚いた。ブリッジ??
彼女は恐々ながらゆっくりお尻を浮かした。
「どうだ?」
「い、いたくは、、痛くはないですね」
受講生の眼は輝いたよ。
「今度は丸まってごらん」
急性腰痛のヒトは丸まれないヒトが多いが
「少し痛いですけど出来なくはないです」
その少しというのは炎症性変化によるものなのか
どうなのかチェックすると筋肉の緊張性のものだった。
その緊張を取り除くとグルンと丸々ことができた。
1ミリも逃げれなかった。
だってセミナーの受講生の眼が厳しかったから。
俺もね思ったよ。
ショック状態のこれなおったら奇跡だろ。
間違いなく救急車呼ぶレベルだろ。て
でもね、落ち着いて考えてみたら原因が
みえれば結構闘えるモンなんだよね。
ダメかもしれないけどヤるだけやらないとね。
受講生のみんなには、俺の闘っている所を見せれたし
KYTでイイんだと言う勇気と自信を
手に入れることが出来ただろうし良かったよ。
若干緊張していたけどさ。
途中から施術を楽しんでいる自分に気が付いた。
一歩も後に引けない闘いに挑んで
ホントにホントに良かったと思ったよ。
仲間ってなんか良いね!
それでは、次の国へ向ってくるー!
アディオーース(^O^)

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