臨床家と解剖学者とは、
ときに話が噛み合わないことがある。
臨床家はある意味自分が立てた
仮説を証明していく仕事だし、
解剖学者はあるがママを言葉にするコトが仕事だ。
解剖学とはshouldではなくisである。
つまり、カラダは「こうあるべきだ」
という学問ではなく
人体は「こうであった」と言う学問なのだ。
一般的に仙腸関節は動くか動かないかとい
う質問に関しては動かないと答える医師や解剖学者。
動かないと説明がつかないという臨床家が
どっちも後に引かない。
少しまえにココで書かせてもらった梨状筋症候群の話も
沢山の方からmailやコメントをもらって嬉しい限りだ。
「なるほど」という反応と、死んでからの観察で何がわかる?
という反応のヒトと様々だった。
死んでからは筋肉が痩せているのではないか?とか
神経の太さだって細くなるんじゃないかとか
いう意見ももらった。
実際に人体解剖をして観て来たところ
生前の観察をしていなかったから勿論
分からないとしか言いようがないが、
3体のうち1体は俺よりもたくましく
脚の筋肉も僧帽筋も広背筋も大胸筋も
しっかりとついていた。
ハワイ大学医学部は死後の保存のし方に
こだわっているから他の医学部よりは
生前に近い状態で保存されていると聞いた。
それでもどっちが正解とか不正解は言えない。
では何が言えるのかと言えば臨床家は治る方が正解と言う。
解剖学者は見たままを言う。が正解なわけだ。
それでいいと思う。
俺はどう思うかと言えば、
梨状筋症候群はあると思って来たし、
講義を聞いた後ですら臨床上あることも
在るのではないかと思っている。そう思いたい。
それに仙腸関節は動くと思っている。
臨床家が解剖学を学ぶとき気をつけることは
そういったコトを加味した上で解剖学者の
話を聴くという姿勢が大事だとも思う。
ハワイ大学医学部のスタッフの先生方は、
ドクターの他もアスレチックストレーナーに
教える仕事をしている臨床家もおり、
現場の話を聞けてホントに勉強になった。
この動画の先生は爽やか過ぎる大澤先生。
彼もまた柔整師であり鍼灸師であり、
病院勤務経験もあり、
自分の団体を持っておられる大先生だ。
彼の知識はどう変わったのか是非観て欲しいな。
彼の元々優秀だった知識は更に更新され、
彼の日頃の治療やセミナーで
更に活躍されるコトは容易に想像できる。
大澤先生コメントを残してくれてありがとうございます(^^)
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