「奴らは10割でかかって来るんだ。だから
いつもこのパワーバランスにヤられちゃうわけ」
タイ在住の独身をエンジョイしている貴族が言う。
東南アジアの恋愛はいつもそうだという。
奴らはやるコトが無いから四六時中恋人
のコトを考えて居るんだ。
仕事中？関係ない。仕事中だろうと授業中
だろうとお構いなしに連絡してくるんだ。
俺が仕事中て話じゃなくて相手がの話ね。
セブンイレブンの店員もデパートの店員も
学生もどこでも御構い無しで携帯いじってる。
そもそも注意するべきスタッフが
いつも肌身離さず携帯いじってる。
だから、恋人ができると
今どこ？
今なにしてる？
今誰といる？
ご飯たべた？
シャワーした？
誰といるのか写メ頂戴。
そして返事が遅れるとmail、電話、
LINE攻撃が半端ない。そして怒る。
Kenくんも気を付けて！
あ、ハイ。気をつけまーす。
どうもデンジャラス バンコックからこんちくわ。
今日はねバンコクの開業医とミーティングなんだ。
KYTをこのタイで爆発的に広げる
にはどうしたらイイだろうか？
タイにもタイマッサージ含め
民間療法が沢山あるものの、
どれもこれもイマイチなんです。
とタイ在住の日本人が言う。
信用できる場所と言えば、やはり
病院やクリニックを選ぶでしょうね。
そこで戦略を練った。
KYTを戦略的に広げるのは
医師を取り込まなければならない。
取り込む為には何度も会って
信用を得なければならない。
取り込む為には出会うきっかけを
作らなければならない。
出会うきっかけを作るにはとにかく成果を
出しまくりヒトに出会いまくるコトしか無い。
で、舞い降りてきたのが今回のクリニックの先生。
とにかく舞台は整った。
KYTがうまく行くのかどうなのか
医師が用意した幾人かの腰痛患者さまを
撃破して信用を高め次のステップへ進みたい。
意気揚々とクリニックに乗り込んだ俺。
今日は3人明日は2人診る予定になっている。
今日はどっかの工場長と
街の商店のオヤジさんとスポーツ少女。
説明をしながらポンポン症状を取って行くのを見て
「Ken先生、充分分かりました。なるほどこれはいい！」
彼は小躍りして喜んでくれた。
「コレをうちのクリニックと組み合わせて、、、」
おお、好反応。
決まっちゃったかな?
クリニック共同経営
ふと壁にかけてある賞状の数々に目をやる。
医師免許かな？
その脇にある写真付きの賞状？ん？
明らかにこの先生と顔が違うぞ？
「あれ？これ先生の若い頃の写真ですか？」
「ああ、この人はここの院長。かっこいいでしょ。
似てます？それに私は医師じゃないしね」
「え？医師じゃない？」
「そうです。オーナーです」
医師だと思っていた人はタダのオーナーさんだった。
コレって良かったのかな？
まぁ所属の医師よりも決定権はありそうだな。
とにかく、俺はバリバリ爆進するしかないんだ。
明日も最高の治療を見せて一歩前進したいところだ。
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