アムステルダムのセントラルステーション脇の
スターバックスからこんちくわ
中野クンが帰国の途についた。
ドイツセミナーの準備を
したかったが、中野の部下の話、
チームワークのそれぞれの役割、
今後のスタッフの育成方法、
患者様への技術の提案などの
ミーティングなどで、
なかなかドイツセミナーの
対策に着手できないでいた。
それでもスタッフの次のステージは
どこを目指すべきか、そしてどうしたら
もっと社会貢献をすることができるのか
という話はそうとう煮詰めることができた。
とにかくこうしてブレインである俺と
中野がじっくり６日間膝を突き合わせて
話をするのは大事なことだと感じた。
散々この中野クンには
スパルタ教育でやって来た。
お手てが痛くなるほど
引っ叩いていた時期が長かった。
何発俺のローキックを
炸裂させたことかわからない。
最近ほとんど口頭指導で
済むようになっていて
中野クンの成長も
イチジルしくて嬉しい限りだ。
我々は思い出に浸っている場合ではない。
思い出とは過去の話。
我々は前を未来を観て行かないといけないと
ミーティングを締めて中野クンを
セントラルステーションまで送ると
俺は駅近くのスターバックスに入り
そのまま解剖学の本を取り出し
勉強を再開したところだ。
今週ひらかれるドイツの
フランクフルトセミナーに
向けてようやく動き出した。
その後に待っているのは
デンジャラスバンコック
また反政府デモがあり
いよいよタイ軍が動き出した。
今日観たニュースによると
軍のクーデターかと言う記事があった。
俺の知っているタイ陸軍の
隊長はどうしているだろうか？
どうか無事でいて欲しい。
何年か前バンコックの街中を戦車が走り
砲火しビルをぶち抜いたのはまだ記憶に古くない。
空港を占拠しちゃったのもまだ数年前の話だ。
そんな無茶なことを繰り返したら
皆タイから居なくなっちゃうよ。
そんな中平然とバンコク病院の
理学療法士のキャプテンから連絡があったんだ
「Ken 我々は朝の９時から夕方まで
２日間セミナーの日程を設けたよ。
そしてバンコク病院のパタヤ院もセミナーを
頼みたいと言って来ているんだ。いいかなぁ」
平日の朝９時から夕方まで彼らの前で
講演すると言うことは、彼らは病院の業務を
休んでセミナーに参加したいと言う現れだ。
彼らは本気になって業務を休んででも
KYTを学びたいと思うようになったようだ。
よく病院がオッケーしたもんだと思う。
そう言えば病院理事長の嫁も診たことがあったから
そっからも話が行ってんのかもしれない。
日程を調整している最中だが
彼らの期待に応えるべく
とりあえずタイ中にあるバンコク病院を
しらみつぶしにKYTを伝え、最終的にKYTを
タイの有資格者の標準装備のテクニックに
して行きたいというモクロミは
静かにじわじわコチラのペースで
浸潤して行ってるんだ。
正に大戦略。
デッカい強敵を食ってやる快感。
ダメ元で突っ込んで行く営業。
東南アジア最大規模のこの大病院を
制覇すれば次の展開が見えてくるはずだ。
いまは淡々と指導に明け暮れることに徹しよう。
いつも俺の横っちょをチョコチョコ
写真とって回っている中野が帰国してしまって
若干寂しさも感じるが、俺は思い出など要らない。
前を向いて目標に向って前進あるのみ。
ストロングスタイルで
この世界ツアーを完了させるんだ。
明日 ドイツ入りします。
MAX。
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