すごく力強くいい眼をしているんだ。
毎日陽が暮れるまで遊んでいる。
シャツなんか当たり前の様に泥だらけ、
洋服が破れていてもヘッチャラ。
やりたいコトをやりたいだけ出来るから輝くのかな。

23歳から開業した僕は意気揚々と
治療家人生をスタートしたんだ。
やりたいコトだったから
それは楽しかったしやり甲斐を感じていた。
もしかしたらこの国の子供の眼の様に
輝いていたかもしれない。
でも、何度も何度も壁にぶつかって
何度も何度も挫折しかけた。
生まれつき不器用な為にどの集団に
いても自分は不器用だと思わされた。
不器用さが悔しかった。
不器用だから治療法の練習するしかなかった。
センスが無いから少し難しい症状は
成果が出せなくて悩んだ。
何回辞めてしまおうと思ったか数えきれない。
でも、辞めずにここまで頑張れたのは
自分自身の酷い腰痛が治った感動だった。
これ以上スポーツを続けると
車椅子生活になるかもしれないと
大学病院で脅かされた恐怖から
解放された感動が大きかったから続けられた。
腰痛が治り無事に体育学部を卒業出来たんだ。
だから、同じ苦しみの方が
「きっと治るよ！俺の様に」
と腰痛の為に人生暗くなっている人の背中を押したかった。
俺の目標はこの感動体験から
「世界の腰痛を治したい」だ。
開業当初から俺のこの目標はぶれていない。
何度も挫折仕掛けたけど、
この感動体験のお陰で何度も折れかけた心を
修復して勝手に俺の天命として
今もなおいい治療法の開発に取り組んでいる。
本気だと不思議と協力者が現れるんだ。
いつでもそう。本気でコレをやりたいと
実際に動いているとフっと現れる協力者たち。
7年ほど前、突如チャンスが回ってきた。
幸運の神様の前髪の話があるが、
見えた瞬間チャンスの前髪を掴んで離さなかった。
その後、誰でも知っているスーパーアスリートの
治療もさせてもらえる様になり
今では年間3分の2は海外生活になったし、
一年間にのべ25カ国を回らせてもらえる様になった。
初心を忘れない様に発展途上国に来ると
子供達の輪の中に突進して一緒に遊ぶんだ。
始めはドン引きする子供達も
一生懸命遊ぶ俺を見てすぐに仲良くなるんだ。
彼らはホントにいい眼をしている。
俺はこの無邪気で真剣な眼を
忘れない様にしたいと思うんだ。
「世界の腰痛を治したい」
という壮大すぎる目標は
現実にはまだ始まったばかりだから。
駆け出しの頃の様な楽しい気持ちを
時々体験しに子供達と全力で遊ぶんだ。
そして力を蓄えてまた目標に向かって突き進んで行くんだ。

俺はホンキだ。
本気で「世界の腰痛を治したい」と思っている。
世界中で俺のテクニックを広め、
彼らが治療がうまく行く様に繰り返し
その国に何度でも通ったり
腰痛で悩まれている人の為にこの人生を使いたい。
そして、疲れた俺には力をくれる
子供達の為にも生きたいと思っているんだ。
いつまでも、情熱的に仕事出来るのは
この仕事についた時の気持ちを思い出すコトだど思うんだ。
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