俺は腰痛しか興味がない。
なぜならば、20年以上前大学病院で診断されたのは
「一生治らないよ」
と言う言葉だったのだからだ。
俺は苦しさからモガいた。モガいて辿り着いたところは
病院でもクリニックでも無かった。
小さい治療室だった。
痛みが完全に無くなったんだ。
まともに歩けなかったものが痛みなく歩けるようになった。
しっかり走れるようになってきた。
とにかく俺は痛みから解放された。
そして、
腰痛の為に競技を生活を制限せざる負えないヒトたちに向って
「俺は治ったよ」
と言ってみた。
でも、それはただの幸運な1例とされて
誰の心にも響かなかったんだ。
響かせる為には幸運な1例を沢山作ればいい!
と思い身体の研究を始め既に19年目になる。
だから、腰痛しか興味がない。
と言ったのはそんなコトからなんだ。
で、腰痛専門としているのになぜか、
なぜか、患者様は首が痛い 股関節が、膝が、肘がと
腰痛以外の患者様も訪ねてくるようになってしまっている。
昨日来院した爺さんはいやGサんとしておこう
Gさんは面白い症状だった。
・医師の診断は座骨神経症
・仰臥位で寝ていても痺れる。
・万歳すると左膝の上下が痺れが出て来る。前面だ。
・体重をかけれない。体重をかけると全面の膝の上下が痺れてくる。
・間欠性跛行(歩いている途中で足が前に出なくなり
休み休みじゃないと歩けない)がある。
などだ。
Gさん
KenYamamotoテクニックベーシックを行い、
そして骨盤の置く位置を正すと仰臥位での痺れは無くなった。
立位での痺れはまだ残った椎間板の問題か
何をしても立位での痺れは取れなかったんだ。
もう一度仰臥位にして股関節の動きをチェックする。
パトリックテストだ。
痺れる側と反対の右側は極端に制限が在ることが分かった。
症状が在る側のみを診ていたのだがそれで分からない時は
健側に原因が在ることもしばしばあるもんだ。
Gさんの
股関節を柔らかくする手技をおこないもう一度立位でチェック。
すると本人が驚く程に痺れがほぼ無くなってしまった。
この痺れが無くなったと言うのと
ほぼ無くなったと言うのは紙一重というか
感覚の問題が多いため、実は残像感であることも
しばしばあるもんだ。
だから聴いてみた。Gさんに
「爺さん、痺れはいま あるの?ないの?」
「・・・・ちょとまて、、、うむ、ある様な気がするな」
「気がするとは何 今までずーっと痺れていたから、
感覚が残っている気がするって人よく聴くよ」
「・・・・そう言われると。。。」
「じゃあさぁ爺さんこうするとどうなわけ」
俺はそう言うと全く関係ないへその脇を優しくつねった。
「・・・・今、いまは痺れてない」
おれは猫じゃらし作戦と呼んでいるこの作戦を
ようは今まで存在した痺れにフォーカスしすぎて、
残像感が残っていたってコトなんだ。
そしてそのフォーカスをへその横に持ってきた。
すると痺れが分からなくなった。
爺さんじゃなくて若い男子だったら、
うちの美人受付嬢に手を握らせた瞬間痺れは消えるかもしれない。
猫じゃらし作戦やってみて
美人に手を握られると治っちゃうのは
俺の心も同じだけどね。
では、また^^
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