台湾原住民の機織り | 草の縁

草の縁

草の糸をつくったり。草の糸で織ったり。草木で染めたり。
そんな“ものづくり”と“しぜん”をキーワードに
つらつらと書いていきますので、末長くよろしくお願いします。

V AIR の格安航空券で
片道4000円というのが出ていたので
さくっと台湾へ行ってきました~飛行機=3

{C9BCF9EC-4874-49A2-AB65-284F49BE178A}


はじめての台北。
想像していたよりも都会ですびっくり

{007A8AB8-F2C0-4825-BB0C-C5D625C5B9CB}


とりあえず街をぶらぶら。

{7B07EF79-295C-4662-9E98-7B11B1204FD5}


路地裏に入ればまだまだ
素朴な暮らしも残っているようで
なんだかほっとします。

{FB2AB9D2-9B6F-45E2-AE96-2BC5EBB726D6}


偶然立ち寄った赤レンガの建物に
棕櫚の木の皮を使った
蓑衣(ミノ)が展示されていました。 
丁寧に手編みされていて素敵です。

{2EB1F432-2E62-4035-AC52-0FD6A3AD99A6}


台湾原住民の女性は
もともと部族ごとに特徴の違う
素晴らしい手織りの技術を
持っていたといいますが、
いまではその技術を受け継ぐ人は
ほとんどいなくなってしまったそうです。

{616A74BD-08BF-4AD4-A5FD-3602C4532C7B}


なんとか昔ながらの機織りが見れないかなあ……と思って調べてみたところ
台中方面の山間の避暑地*清境農場近くに
セデック族の機織り工房があるというので
訪ねてみることにしました。

{AAD4011B-26A8-4064-8BE2-F240EB70E6E6}


セデック族の住む仁愛郷に到着~。
日本統治時代に霧社事件が起きたところで
映画「セデック・バレ」の舞台でもあります。

{E6229285-3508-4B6A-9857-2154109BCC61}

集落に足を踏み入れると
素朴な家が並んでいました。

{945AED87-BBD2-4E99-9A3B-8212E3C0DE6E}

さっそく機織り工房らしき家を発見爆笑キラキラ
ニーハオパー と声をかけてみる。

{D44BF6F5-0690-4F33-B73D-EECB32EB3DA5}


急な訪問にもかかわらず
あたたかく迎えてくれた宋愛花さん。
機織りの実演も見せてくれました。

{E82C2AA2-30E2-44D2-B98E-1F1A98E4D653}


こちらがセデック族の伝統的な機織り機。
輪状整経の原始機で、
足の方が箱型になっています。
穴のところに道具をしまうことができて
とっても機能的~☆

{074DB682-0DF6-4687-900B-4E5A702FFBAA}


そして、工房の片隅には苧麻の繊維が!!
原麻、苧績み、撚りかけ、かせあげ、
染色、機織りまでの工程が
わかりやすく展示されています。

{3E6F9BE8-F2ED-4ADE-B51B-54470BEA6562}


現在のセデック族の機織りは
市場で買った木綿糸を使っていますが、
もともと台湾原住民は伝統的に
苧麻の繊維を植物で染めて
衣装を織っていたそうです。
しかし、いまでは糸を作る人も
苧麻自体もほとんど残っていないのだと
愛花さんが話してくれました。
残念です。。。

{75D45FE4-90E4-48FA-ABA2-AE5C55B14852}


愛花さんが自分で織ったという
正装(民族衣装)に着替えて
近所のおばあちゃんと一緒に記念撮影カメラハッ
さすがよくお似合いです♡

{983CF619-757E-4775-B958-3301136B3BC0}
 
近所のおばあちゃんの正体は
手づくりのカゴやさん。
旦那さんが手績みの麻糸で編んだバッグ、
もう少し安ければ欲しかったなあ~。

{2D5703C7-6984-4239-A5F3-048396C1B690}

結局、旅の思い出に買ったのは手織り紐。
本来は正装で頭に巻くものですが
腰紐にも使えそうです。
ダイヤの目のような模様は
「祖先的眼」→祖先の目といわれ、
魔除けのような意味があるのだとか。

{ACA0C1A9-BAE4-426E-9251-4E2734FC5A77}

愛花さんたちとお別れした後、
せっかくなので
清境牧場まで足をのばしてみました。
台湾の中央山脈が一望できる
風光明媚な観光地です。

{02C36E67-6882-4271-8553-D88D9F1BA788}


台北に戻る途中、
大きな甕が並んだ食事処で夕ごはん。
甕の中からは鶏が、、、

{7FDC64E3-E744-40D7-9A98-B112883660E7}


メニューは漢字だから
なんとなくイメージできるのがありがたい。
ここはやっぱり「原住民套餐」でしょ。

{A5916C5C-884B-414F-A445-7E883E98A721}


眼下に広がる山並みと夜景を眺めながら

{1403DD74-4A05-44D9-BBB4-41A435D0581B}


ボリューム満点の郷土料理に舌鼓。
食べれるかなあ~なんて言ってたけど
しっかり完食しちゃいました(笑)

{AEB1AE00-87F5-4D95-9EF0-E72691969EB3}

次回、台湾に来る機会があれば
日本の苧麻の繊維を持って
またこの場所に戻ってきたいな照れルンルン