「何が食べたい?」ってよく訊かれる。


元気だったころはよくかまどやのお弁当や、昔からやっているこじんまりとした喫茶店のお値打ちのランチ定食がとても好きだった。


外国で日本食と言えば、日本料理の代表格のお寿司、鉄板焼き、今では和牛にラーメンと様々だが、サムライが考える庶民の日本料理とは、まさにお弁当屋さんのお弁当や、インベーダーゲームのテーブルの上で食べるランチ定食である。


外国からの旅行者がこれらを食わずして日本国内を旅行し、日本の隅々を知ったような大きな顔をして帰国してもらいたくない。


是非こうした庶民が毎日食べる食べ物を知ってもらいたい。


コロッケとカタカナで書くが、もうひらがなで書いてもよいくらい日本のものだし、オムライスやカレーライスも日本料理のツートップとして長年レギュラー選手だ。また、とんかつや出汁巻も弁当には欠かせない。


今は小食なサムライ。食材もできるだけ体に良いものをと大蔵省が許す範囲でできるだけ質にも気を使って選んではいる。


でも、以前食べていたお弁当や喫茶店のランチ定食がまた食べられるようになりたいという思いは、お店の前に掲げてある「ランチ650円」とか「定食600円」という看板を見る度に呼び起される。


小さなことだが幸せを感じられる一つであるのは間違いない。


つづく。。。