石田衣良 著


「この本はね、絶対泣くよしょぼん いくつか話が入ってて、特におじいちゃんと孫の話が泣かせるね」


実は読書家だったということが判明した友人の猛プッシュで購入お金


石田衣良は池袋ウェストゲートパークとか読んで、まあ好きだなって思っていた。

強烈な印象を残すわけではないが、でも心のどこかに残るストーリーを作り出す人。



7話中5話 泣きました汗汗汗

冒頭のおじいちゃんと孫の話も含め。

普通の人の人生で感動した部分を一冊の本にまとめましたって感じかなぁ

誰にでもきっと一つは共感できるお話があると思う。

いしいしんじ 著


最初読んでてだんだん読みたくなくなってしまったシラー

だって暗いんだもん。

主人公一家が街で浮いててさ。



後半主人公のねこが育った町を出てからはすごく泣けた。

特に生まれた町へ住むようになってから。


「へんてこさに誇りをもてる唯一の方法」という章がすごく心に残った。

ここの章に辿り着くために前半のくらーい部分を我慢したっていうか、

前半よんだからこそここの章が染みるというか。

人と違うってのはさ、目立つんだよね、だから目立たないためにへんてこは集まるんだよね。

人と違う生き方をするのはその分辛いぞって耳をすませばのお父さんも言ってたし。

人と違うっていわれるのはさ、辛いことなんだよね。疎外感ていうか。

でもそういわれちゃうのは事実だから、仕方のないことであって、

ひとに誇れるわざを身につけるしかないんだよね。

そればかりは他人に頼れなくって自分で努力するしかなくって。

っていう感じ。


あとがきも良かった。「すべての話のつづきとして」という章。栗田有起さんっていう作家さんだそうな。

私のしってるあとがきっていうのは著者への賛辞や個人的な手紙やそういった類のものが多くて、あんまり読む気がしなかったけれど、

私がいしいしんじっていう作家さんのこれこれこういうところが好きだっていいたいけどうまくいえないところを上手に文字にしてあって、さすが作家さんだなって思った。

いしいしんじ 著


不思議な話だ。

読んだ後に達成感はあるものの、感動したとかそういうのはなくて、


読んだ。


って感じだUFO


前「ひかってみえるもの、あれは(川上弘美)」を読んだときもこんな感じで、最初感想が出てこない。


うなぎ女のこどもポーは道徳を知らなくて、

そのポーに人間の愚かさや汚さ、どうだろうって経験を照らし合わせて。

その照らし返されたもの読者はどう受け取るのかっていう。


普通物語ってさ、何かメッセージを伝えるために物語が展開してくじゃん?

でもポーの話は疑問を投げかけてくる感じだったね。


私は罪悪感とは?っていうのを受け取ったかな。

罪悪っていう言葉や現象を知らないポーでも夜寝苦しくなったりするんだよっていう。

性善説天使


前読んだ同じ著者の「みずうみ」っていう本となんだか感じが似ていた。