拉麺 | ペシミストな溜息

拉麺

 

さて、今年初めての水道橋「勝本」に行ってやろうと、大寒波の中、

口の中は既にあさりだし塩ラーメンの口になっている。

最近ぐいぐい人気が出てきちゃって、昼の時間は並ぶからちょっと

時間をずらした2時くらいが狙い目なのさと勝本じゃなくとも空いている時間だぜ?

 

信号を渡って右に見えるは勝本。寒い寒い早く勝本へーって、ちょっと

大行列ができてるじゃあございませんか!!

「えええええ2時過ぎだぜ?もっと早くお昼ごはんお食べよ。なにこれ?」

普段ならこんな時間に列など出来ません。なのになぜ?

はっっっ!!今日東京ドームでB’zのライブか!!!!!!ちくしょう!

ドームからこんなとこまでわざわざくるなんて。ハイエナだ!ジャッカルだ!

 

話は右舷の方向へ。、小学5年生のときに同級生が卒業する6年生へ在校生送辞を

読み上げます。我々の1こ上の先輩(6年生)はそれはそれは恐ろしく、

リアル北斗の拳と言っても過言ではないくらい「赤い血は流れているのか??」と思うほどの

方々でした。彼らの教室の前にある我々の給食のオカズやらパンやらをチャイムと同時に

ダッシュして取りに行かないと、先輩方々が廊下に出てきてはがいじめにされたり、

重たいカレー鍋などを持ってるところに足をひっかけてきたり、それを見てヒャッハーーみたいな。

 

まあこれだけでは無いのですが、とにかく先輩の目に付くとすぐオモチャにされてしまうのです。

日々抑圧され精神的にも疲弊しきっていた私たちは6年生の卒業は非常にありがたく、

波風を立てずに、そっと卒業していってもらいたいのが本音でした。

 

そんな中、謝恩会で在校生送辞を読み上げる同級生のK君。

普段大人しい人畜無害、背も小さくてなにやら可愛らしいくらいの子で成績もまずまず。

全くもって問題ない子が送辞を読み上げます。

 

「お前らはハイエナだ!ジャッカルだ!今は小学校の頂点にいるが

中学に行ったらお前らは1年生になり捕食される側になるんだ!僕たちにしてきたことが

そのまま自分に返ってくるんだ!覚悟しとけ!」と。はい在校生全死確定。

 

わたくしこの時、泡吹いて倒れそうになりました。本気で。

K君のいきなり渡辺美里ばりのレジスタンスぶりは何だったんだろう。

 

 

と、話は逸れましたがドームからにおいを嗅ぎつけ列をなしているコイツらは

ハイエナだ!ジャッカルだ!とK君を思い出しながら、勝本を諦めることに。

泣きながらコンビニで昼食を買い、帰路の途中「激寒だなオイオイ」と独り言を

つぶやいてるときに落雷に打たれたような衝撃が。

「ハイエナなんていっちまったけど、この寒空の中、じっと並んでいる彼らのほうが

勝本愛が強いんじゃなかろうかっ!!」と。

それに比べ私ときたら寒くて時間がMOTTAINAIというだけで即、引き返し

挙句の果てにハイエナだ!ジャッカルだ!などと言い出す始末。なんて器の小さい男なのだ。

そこに勝本愛はあるのか?!

 

先輩とも、並ばれていた方々とも、理解し合えば争いの無い結末があったのではないでしょうか。

これぞまさしくBAD COMMUNICATION!(皆様寒さでお風邪などひかぬ様ご用心ください)