二幕目は「勧進帳」。
夜の部も、二幕目=松葉目物→三幕目=黙阿弥の世話物という構成。それでいて、それぞれ方向性の違っていてバラエティに富んでいる。うまくやるものだなあと感心してしまう。
ただ、橋之助さんの弁慶も、問答終わった辺りからいい感じになってきて、そこからは場がうまく回り出したと思う。←エラそうでスイマセン。
七之助さんの義経は若々しくていい。藤十郎さんとか、梅玉さんは、確かに気品とか、威厳とか素晴らしいと思うけど、やっぱり若いってのは素晴らしい。
それにしても、新歌舞伎座開場の月に、幸四郎さんの弁慶で、四天王のひとり駿河次郎を鬼気迫る迫力で演じていた(ように感じられた)勘九郎さんが、中村座で富樫を立派に勤められている。
私のようなニワカでも、ジーンとくるものがあるし、更なる飛躍を期待せずにはいられない。
こういう世話物になると、富樫などを演る時とは全く違った、勘九郎さんのお父さん、お祖父さん譲りの愛嬌が出てきて、声だけ聴いてると、勘三郎さんが出てきたのかと思ってしまうくらい。
おはまの七之助くんとも、もちろん息がピッタリだし、亀蔵さんの太兵衛、彌十郎さんの家老もそれぞれカチッとハマっている。
回り舞台じゃないので、芝方門前魚屋内の場までかな~と思っていたら、磯部屋敷の玄関前から、庭先までちゃんとやってくれて、メデタシメデタシの大団円。ま、実際にはめでたくなんかないわけだが、観客としては「これにて一件落着」で帰れるのが気分がいい

それにしても、小屋も、役者さんも、演目も、働く人たちも、お客さんを喜ばせようというサービスマインドに溢れている。これが即ち十八世・中村勘三郎さんという歌舞伎役者の、そして人間としての素晴らしいところなのだろうなあ。
平成中村座、素晴らしい芝居小屋でした。また、来年も是非お願いします。絶対来ます!












