8月に行ったイギリスでのウエディングから早2か月半。その後も毎日忙しくて(イタリア行ったり)、あのウエディングは随分前の事だったまさに夢だったんじゃないかと思う位だったのですが、写真が出来上がりましたので思い出しながら振り返ってみたいと思います。

そもそも何でウエディングをイギリスで??とよく聞かれましたし、私もそう思っていましたけれどやってみたら本当に素晴らしいものになりました。

ロンドンでの挙式だったら私もお花の事で手伝えるんじゃないかなって思って「やりますよ~」って立候補したのです。
可の昔ロンドンに住んでいた頃、家でお友達や学校のママにアレンジメントといけばなを教えていました。

特に仕入れの資格が無くても花市場で仕入れる事ができましたので、早朝(3時頃)に真っ暗なロンドンの道を運転してニューコベントガーデン(花市場)に仕入れに行っていたのです。

その頃のニューコベントガーデンは今の敷地の隣にあって、もっと大きくてTHE市場って感じだった頃、英語もイマイチなのによく買いに行っていたと今でも感心なのですけれど。
今みたいにスマホないし、調べられないし、よく本当に通っていたわと。

で、その後で日本に帰国した後、すぐに花の教室の会社に就職して、日本での市場での仕入れが始まり、2トントラックをマニュアルで運転して競りをするようになり、作品のデザインを考え、教室を運営して、先生たちを指導しながら管理し始めて、6年ほどでQUEENSFLOWERを立ち上げ独立してからは、ほぼ毎年イギリスへ行くようにしています。

イギリスでは花の学校に行ったり資材を仕入れたり、フラワーショーに行ったりと、そんなイギリス、ロンドンは現役で花と絡んでいるので、8月のウエディングで花の事をやる事は問題はないかと思ったのです。

花嫁さんとは今の時代は直接会わなくても、ご希望のブーケをラインでやり取り出来るのでとても便利な世の中。

そしてウエディング前日の早朝朝に本人達と私とで花市場に花の仕入れに向かったのです。



初めての市場の雰囲気に2人は圧倒されていましたが、まずは白のラウンドブーケを作る為の白の薔薇を探していきました。

白っていっても、純白やオフホワイト、やや緑がかり、ややピンク、ややクリーム、大輪、小品、剣先型、ぽってり型など考えていかなきゃいけない事が山程あるのです。


私がアドバイスしながら薔薇を選び、次はお色直しの花を選び、どんな花だとこんな風になるとか、写真を2人で見ながら考えていきます。


後私は会場装花用の花をどんどん仕入れていきます。見栄え、持ち、椅子の数に合わせた花の量。少なかったら大変だし、多くても意味がない。それと祭壇に飾るお花、リボン、山程買っていきます。
(実際はこの倍くらい仕入れてます)


これをタクシーに乗せてホテルに戻ってから水揚げしていきます。

午後からはお色直しのカラーブーケ用の花を仕入れにオックスフォードサーカス近くにある老舗のリバティへ。



リバティの正面入口は花屋になっていて、その花屋を抜けて店内に入るというユニークな作りになっているんですけれど、春にロンドンへ行った時、市場では買い足りない花をどこで買ったらいいのかっていうのを凄くて考えて、いくつか下見に花屋さんに行ったりした中で、思い出にも残るしこのリバティの花屋さんに決めたのでした。


お店の方と相談しながら(ここはそちらにお任せ)私は見守る係。

ホテルのベッドサイドは花が溢れていて、花の香りで溢れていました。


そして夜からブーケと会場装花作りが始まります。ほぼ徹夜。よく出来上がったと我ながら感心したし、出来上がってホットしたのをよく覚えています。
花もほとんど無くなって安心です。


さあ、ここから

幸せなウエディング挙式が始まります。
私は1番で教会に行かなければならなかったので、ウエディングブーケは本人達に渡してお別れです。

まずは真っ白な薔薇でのラウンドブーケ。
真ん丸になるように仕上げていきました。


懐かしのロンドンの教会
とても良い教会でした。



ここからは神聖な教会ですよとリボンで仕切りを付けました。新郎新婦が入場した時にリボンを外して始まります。





手前から奥まで全ての椅子に装花とリボンをセットしました。


手前は誓いの言葉を述べる場所、奥は結婚の契約をした後に2人が進む祭壇。それぞれにまさにイギリススタイルのアレンジメントを置きました。


アスパラガスとユーカリの葉っぱは当日その場でバランスを見ながら挿していきます。急遽買った布もとても会場にマッチしていて良かったです。




装花を設置し終わった後に2人が到着です。
リハーサルがあるのですが、それは見ない方が良いだろうということで、ここで教会の脇の控室で隠れていました。

誓いの言葉を覚える2人(英語だものね)



リハーサル中の緊張が伝わってくる写真


そしてゲストが到着して、ウエディングが始まります。厳粛な雰囲気の教会でパイプオルガンでのウエディング結婚行進曲が流れます。



新婦とお父様



今回挙式をやってくださった牧師様。


家族と友達に見守られながら、新婦とお父様が新郎の元へ進みます。


当たり前だけど全て英語での挙式。途中皆で聖書の言葉を読むのも英語。ふぅ ちんぷんかんぷんだけれど、すごいねって事だけは解ります。



誓いの言葉を言う2人
新郎はイギリス英語
新婦はアメリカ英語




牧師様から聖書の言葉とお祝いの言葉


結婚証明書にサインをする2人
その後両家父たち


最後に牧師さまのサイン


ここで2人はイギリスにおいて正式に結婚した事が認められました。



その後夫婦になった2人は奥の祭壇へ


ここでは神様にひざまずいてお言葉を頂き神様の元見守られながら結婚生活を送ることになるのですね。


終わった後ホッとした様子の新婦


ブーケもいい感じだし私も一安心


先に参列者は教会の外に出て、2人が出てくるのを待ちます。

甥っ子君たちが花びらを握りしめて準備万端です。


お天気もよくフラワーシャワーも感動的でした。この花びらも私が薔薇の花をバラして用意してます。



教会の中は全て白で統一したけれど、フラワーシャワーは華やかにしてみました。




花びらが乗って幸せなブーケになりました。


子供ならやりたいよね。何回も花を集めて



撒く〜 
男の子はこの頃がとても可愛い



ここで準備ができた新郎新婦は車に乗り込み街へウエディングフォトツアーにでかけます。
私達とはここで一旦お別れです。
いやーほんとに終わってホッとしたわ。っていう気持ちで一旦ホテルに戻りました。



私が見ていたのはここまで。
ここからのフォトツアーの写真はまた後で。とても素敵なんですよ。

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