群青の夜の羽毛布
今日は昨日読み始めた(といっても、日本にいたときに一度読んだことがある)本を、
朝食を食べながら一気に読破。
「群青の夜の羽毛布」
山本文緒 著 幻冬舎文庫 ¥571(税別)
*あらすじ*
丘の上の一軒家に住む女三人。家族とも他人ともうまく関係を結べずに大人になった長女と、その恋人をめぐって、母娘の憎悪、心の奥底に潜めた暗闇が浮かびあがる・・・・・。
(背表紙より抜粋)
読んでて、終始いらいらしっぱなしだった。
全ての登場人物に。
多分彼らがあまりにも自分とかけ離れていたから。
唯一あまりイラつかなかったのは、次女の「みつる」に対して。
異常な母親の支配に屈せず自分というものを守ろうとしていた。「家」というものとの距離を一番まともに保てていたのが彼女だと思う。
正直言って、HappyEnding なんて甘いものはこの話の中にはない。
小説じゃないんだから、って小説読みながらいうのもおかしな話だけど・・
だからこそ、これほど狂気に満ちた家族の話が現実味をおびているように感じるのかもしれない。
HappyEndingは嫌いじゃない。むしろ好きな方だと思う。
かといってHappyEndingの話しか読みたくないかって言ったらそれは違う。
いつもそんな話ばっかり読んでたら、多分小説と現実とのギャップに嫌気がして、もっと屈折していたと思う。
それを、少しばかりの不幸や皮肉がちりばめられた本を読むことで、バランスをとっているのだと・・・
映画より本の方が心の中に深く入ってくる気がする。(あくまでも私の場合)
映画には映像がある。
でも本は自分の想像力と書かれている文章をもとに頭の中にその情景を思い浮かべる。
その分自分のフィルターを通した想像になる。
だから私は本を読むのが好きだ。(映画も嫌いではないけど)