爆音と怒号が響く戦場……。
辛うじて戦線を維持しているものの、兵たちの顔には疲労の色が見てとれる。
…………
「ディート小将、シーア様が参られました」
「…神子が?……よし、通せ」
一際体躯の大きい将、
ディートと呼ばれた男は神子と呼んだ少女と相対する。
「…神子様がこのような戦場に来てはならない。訳がお有りなら使いの者を頼めばよいものを」
ディートは子に言い聞かせるように諭した。
「……ですが、神託である以上私自身で確かめなければなりません」
シーアは一呼吸ののち言い放つ。
「戦乱に災い来たれり、理から逃れるなかれ……"星詠み"(フォーチュン)として私は災いを確かめる義務があります!」
力強く、奮い立たせるように言い放った。
「……災い?……まさか"魔人"!」
ディートは怪訝な表情ののち、驚きの声を上げる。
「であれば尚更危険です。"魔人"に対して我々兵たちは無力……神子を守ることなど…」
「…私の事は大丈夫。既に"守護者"に警護を依頼しました」
「"守護者"……アレフ殿ですか。しかしお二人で戦われるおつもりですか!」
ディートは思案しつつ切り出す。
「…戦線を後退させた後私も参ります。」
「…ディート、ありがとうございます」
「…では」
ディートは一礼すると部屋を出て行った。
「……戦乱に災い来たれり、理から逃れるなかれ……」
シーアは静かに復唱した…。
辛うじて戦線を維持しているものの、兵たちの顔には疲労の色が見てとれる。
…………
「ディート小将、シーア様が参られました」
「…神子が?……よし、通せ」
一際体躯の大きい将、
ディートと呼ばれた男は神子と呼んだ少女と相対する。
「…神子様がこのような戦場に来てはならない。訳がお有りなら使いの者を頼めばよいものを」
ディートは子に言い聞かせるように諭した。
「……ですが、神託である以上私自身で確かめなければなりません」
シーアは一呼吸ののち言い放つ。
「戦乱に災い来たれり、理から逃れるなかれ……"星詠み"(フォーチュン)として私は災いを確かめる義務があります!」
力強く、奮い立たせるように言い放った。
「……災い?……まさか"魔人"!」
ディートは怪訝な表情ののち、驚きの声を上げる。
「であれば尚更危険です。"魔人"に対して我々兵たちは無力……神子を守ることなど…」
「…私の事は大丈夫。既に"守護者"に警護を依頼しました」
「"守護者"……アレフ殿ですか。しかしお二人で戦われるおつもりですか!」
ディートは思案しつつ切り出す。
「…戦線を後退させた後私も参ります。」
「…ディート、ありがとうございます」
「…では」
ディートは一礼すると部屋を出て行った。
「……戦乱に災い来たれり、理から逃れるなかれ……」
シーアは静かに復唱した…。