どれだけの人が消えただろう…







街は、

日を追う度に恐怖に包まれた




かつてヒトであった肉塊






手始めに1人、また1人と、




街からヒトが消えた






街を去るモノもいた






だが彼らが別の街へは

決して辿り着けなかった



そうして街は静かになっていく








私の仕事も終わりか……





男は誰も居なくなった街を歩く







……?







誰かの声がする







近い、
けれど誰もイナイ商店街







ふと立ち止まった店の前







そのガラス窓には、
赤い服を着た少女がいた



連れているような感じに見える



だが男にはまるで理解していなかった







もしかしたら見えていないのかも知れない





不意に獲物を取り出す男…







その瞳に映るのは殺す対象






スーツを着た人物







獲物で首を飛ばす







……………






男はこの街にいた総ての住人を

悉く消した






しかし最後の対象だけは

最期まで相手を出来なかった








住人は消えた





ただ一人、





刃物を持ちながら、

頭の無いスーツを着た人物



その人物だけが、


死体として発見されたのは、





1ヶ月後の話……




《 奉り唄 完 》