もうすぐ咲きそうな除虫菊
植物の成長が著しく
虫さんの活動が活発になる
これからの時期に大活躍する除虫菊は
ガーデナーの味方となるハーブ
開花時のお花部分に
特に多く含まれているのが
殺虫成分のピレスリンと言われる
ピレスロイド類
化学合成の技術が発展するまでの
蚊取り線香は
ピレスロイドを含む除虫菊を原料として
作られていました
蚊取り線香の原料である除虫菊の生産は
昭和の初期まで
なんと日本が世界一
の生産国だったのですが
殺虫成分の合成品が出回るようになると
徐々に衰退していきます
ピレスロイドが1番多く含まれるのは
お花の部分なので
咲いたお花の部分を乾燥させて
殺虫剤を作ってスプレーしたり
乾燥させたお花を粉末状にして
植物の周りに撒くなどして活用することで
殺虫、防虫効果が期待できます
天然の殺虫剤ピレスロイドは
植物や哺乳動物、鳥類には
害はありませんが
魚類、両生類、昆虫などに対しては
接触性の神経毒となり
麻痺を引き起こして殺虫効果を示します
そのためメダカなどの魚類
、
カブトムシなどの昆虫類
を
ペットとして飼っている場合には
除虫菊の取り扱いには注意を払い
なるべく遠くに離して
活用するようにしてください
除虫菊の全体像
耐寒性の多年草です
冬の間は地面に張り付くように過ごし
暖かな日差しと共に
一気に葉を広げ
花茎をグーンと伸ばしました
植えたばかり小さな苗にはお花は咲かず
ある程度の大きさに育ち
冬の寒さに当たることで花芽をつけます
植えた苗のお花が咲くのは
翌年の5〜6月
ということは
今年はなんの役にも立たないの⁉️
いえいえ
そんなことはありません
除虫菊は
植えておくだけでも防虫効果を
発揮するんです
大切に育んでいる植物の近くに
除虫菊を植えておくだけで
忌避作用を発揮します
昨年
除虫菊の周りに配置したバジルが
スクスクと成長してくれたのに対して
離れたところに置いたバジルは
虫食い被害が酷かったです。。。
おそらくヨトウムシの仕業
その効果は実証済み
今年もミントの周りや
バジルの近くに植えています
除虫菊を囲むように配置した
バジル軍団
除虫菊に護衛してもらい
スクスクと育ってくれることでしょう
近縁種のアカバナムシヨケギクには
ほとんど殺虫成分が含まれていないので
せっかく植えるなら
白花の除虫菊を見つけてくださいね
また
除虫菊を栽培しなくても
『 除虫菊パウダー 』
なる便利なものが販売されています
使用後は速やかに土壌中に分解され
長く環境中に
とどまることがありません
そのため何度も撒く必要はあるのですが
生態系への悪影響を回避しながら
植物の栽培を楽しめる
天然の虫除け素材であることは確か
私も
プランター栽培や地植えしているハーブの
根本を囲むように撒いています
さらに
この除虫菊パウダーを使って
天然成分だけの
オリジナル蚊取り線香も
作れちゃいますよ
ナチュラル志向の方、
小さなお子様や
わんちゃん、猫ちゃんなどが
お家にいらっしゃる方にも必見です
次回は
安心安全な天然成分だけを使った
手作り蚊取り線香を特集しますね
