仁さんのことを“生き様の神様”

と表現した自分に、なかなかセンスあんなと

書き上げた後、しばらく酔いしれていた照れニヤリ照れ

 

わたしHiToMiは、漢字で書くと「仁美」

 

仁さんと同じ「仁」という字を、おじいちゃんが付けてくれた

 

 

「仁」を辞書で引くと、「思いやり」と出てくる

 

この「思いやり」の意味を

”自分よりも人、人のため”と、苦しんだ時期があった

 

2009年、リーマンショックの影響で

勤めていた不動産会社が倒産した

 

正式には、会社更生法という法のもと

JALと同じように会社の借金が減免され

会社は形を残し、希望退職か残留かができた

 

私はこの時、この後も会社に残ることを選んだ

自分の人生よりも、抱えているお客さんのためにと

 

それまで、イケイケどんどん

欲しいもののために、仕事していたし

周りも食事に行くところも、持ち物も、生活自体が派手だった

 

「欲」に生きたから、バチが当たったんだ、、、

 

この時から自分を責めるようになった

勝手に会社が潰れただけなのに、、、

 

この倒産とともに、私はそれまで

おしゃれな習い事くらいで続けていた

「ヨガ」をきっかに、心の世界の探求が始まる

仏教や瞑想、そしてクリスタルからスピリチュアルな世界へ

 

会社に残るのを決めたのは自分なのに

潰れた会社に勤めているだけで

負い目と引け目でいっぱいだった

 

当時の契約が壊れる理由は「会社不安」

 

今まで通りに、商品の説明だけしていたのでは

契約前に、お客さんが家族や友人に購入を決めた事

を話すと、必ずどこからか会社の事が耳に入り

 

契約直前でキャンセルになる

 

みんなで正直に話して、買ってもらおうって

交渉に入る一番最初に、会社の状況説明が義務付けられた

 

だけど、これが私は苦しかった

働いてる自分ですら不安なのに、、、

うちの会社大丈夫ですよ、安心してください、、、って

 

事実を話しているだけなのに

自分の心に嘘ついて話す言葉に

人をだましているようで、罪の意識をかぶりまくった

 

商品の魅力を伝えるだけでは売れなくなった

言い訳からスタートする交渉

傷ものを売っている感覚が

私の営業への意欲を追いやっていった

 

逃げるように、のめり込んで行ったヨガの世界

 

こうして苦しんでいた私は、

ヨガをしているだけで涙が溢れた

 

あの時、何で涙が出てくるのかわからなかった

 

この涙の意味が知りたくて、

門をくぐったスピリチュアルな世界

 

たくさんの人との出会いと経験のおかげで

私の「心」は少しずつ癒されていった

 

”人のため”と生きた自分がいたから

”自分のために”と生きる「今」がある

 

今は「仁」という意味を、辞書通りの

”人のため”の「思いやり」とは捉えていない

 

人にではなく、まず自分に思いやりを持てる

潔い美しい人として生きたい

 

今はそれをおじいちゃんが名前

に込めてくれた意味だと信じている

 

何より、自分の「気もち」に素直な人でいたい

いつでも、誰といる時も、それを表現できるように

 

HiToMi 仁美