詩を読んでみたよ♫大関松三郎① | ヒーラーひふみの徒然なるままに♫

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歌うこと、絵本の読み聞かせ、詩の朗読が大好き❤
結婚前は助産師♪
介護と育児を並行すること11年。ブランク後は介護系ナース♪
子ども達の不登校・起立性調節障害とも向き合ってきた日々♪
この経験が、誰かのお役に立てるのなら…活かしていきたいものです♪



大関松三郎


大きなやかんを
空のまんなかまでもちあげて
とっくん とっくん 水をのむ
とっくん とっくん とっくん とっくん
のどがなって
にょろ にょろ にょろ つめたい水が
のどから むねから いぶくろへはいる
とっくん とっくん とっくん 
にょろ にょろ にょろ


息をとめて やかんにすいつく
自動車みたいに 水をつぎこんでいる
のんだ水は すぐまた あせになって
からだじゅうから ぷちっとふきでてくるもう いっぱい
もうひと息 
とっくん とっくん とっくん とっくんどうして こんなに 水はうまいもんかなあ
こんな水が なんのたしになるもんかしらんが
水をのんだら やっと こしがしゃんとした
ああ 空も たんぼも
すみから すみまで まっさおだ
おひさまは たんぼのまんなかに
白い光を ぶちまけたように 光っている遠いたんぼでは しろかきの馬が
ぱしゃっ ぱしゃっと 水の光をけちらかしている
うえたばかりの苗の頭が


風に吹かれて
もう うれしがって のびはじめてるようだ


さっき とんでいったかっこうが
村の あの木で 鳴きはじめた