オーストラリアに住むようになってから良く観ている番組に、Masterchef 、My Kitchen Rules、Xfactor (すべてAussie version)があるのですが、最近ものすごい番組を発見してしまい、はまってしまいそうなものがあります。

「Ramsay's Costa Del Nightmares」
こちら

という紀行風リアリティ番組で、
イギリスのセレブリティシェフ、Gordon Ramsayがスペインのビーチ沿いにある片田舎にあるつぶれかけたレストランに行き、そのひどい経営状態を改善していくという、
ともすればベタな内容なのですが、これが最高に面白いのです。

こちらではイギリス制作のものをばんばん買って放送しているのですが、
これもその一つ。もちろん日本とイギリスのテレビ文化や制作手法は違いますが、
国民性とか歴史的なものが近いのか、そっくりの番組をたまに見かけます。
例えば、市民の家に眠っていたアンティークのお宝を鑑定する番組とか、
家(建築)を紹介する番組などなど、どちらがコピーしたのかと思うように似ているもの。あと、階層社会のなごりか、先祖のルーツを大切にしている人たちや、探す番組など、精神性もどこか似ています。
(因にオーストラリアにはあまり、いや全然そういう精神性はない)
そしてこのRamsayの番組も、「そういえば昔テレ東で全く同じ趣旨のラーメン店の話あったな」とどんぴしゃりなのです。

それはさておいて。

Ramsay's Nightmaresでは、セレブシェフのRamsayが食を愛するがゆえに、それを冒涜するかのように、客のことを考えない経営を続けるオーナーたちを罵倒していくシーンが一番の見物。店の中に私物や生活用品が転がっていたり、いつ掃除をしたかわからないキッチン、古くなった食材。長年の付き合いだからと、やる気のないシェフをクビに出来ずにひどい料理を提供することを良しとするオーナー、結果借金まみれの経営etc...と、
数えきれないほどのレストラン経営にとってなくてはならない重要な要素をRamsayは一つ一つ指摘し、改善策を一緒に考えるのです。
初めは、ショッキングなだめだめ要素の連続と、それを罵倒するRamsayがただただおかしいと思っていたのですが、次第にオーナーとその家族が本当に抱えている"問題"が浮き彫りになってきます。例えば跡継ぎ息子に膨大な額の借金があることがわかり、オーナーである父の人の良さに結局は甘えていたとか、最終的にRamsayプロデュースで新しい店を始めるのですが、すべてお膳立てされていてすら、店をまわす事が出来ない、つまり根本的な仕事が出来ていないなど、一軒のレストラン経営だけではなくて、社会でどう生き抜いて行くかという普遍的なお題が見えて来たりする、なんとも考えさせられる作りなのです。

「人のふり見て我がふり直せ

ではないですが、こういう番組ってそういう人間共通の心理的な作用で成立しているものなので、国が違っても似たようなことを考えるのですね。
スペインの田舎は、老後を過ごすために移住するイギリス人がとても多いという話もへえっていう感じで、ネタ満載は間違いなしです!次が楽しみ

それにしてもGordon Ramsayって...

Ramsay2