日本政府が、少子高齢化に伴って懸念される労働人口を補うため、
本格的に移民受け入れ策の検討を始めたらしい。
”本格的に”と聞き、「何度目の正直?」と思ってしまうのは
穿った見方だと分かっているのだけど、日本政府の今回の本気度を是非知りたい。
確かに、私たち第二次ベビーブーマーが成長している頃、
日本経済は衰退の一途をたどった。
私たち世代はもちろんバブルの恩恵なんて知らないし、
経済成長期に聞いた、
タケノコ族とか、女子大生ブームとか言うような浮かれた名前ではなく、
ロストジェネレーション、就職氷河期世代といったところ。
その当時は、自分たちが浮かれた大学生の世代でないことを呪ったけれど、
今の10代、20代はそんなの比にならない位の重圧を生まれた時から背負っている。
何と言っても死ぬまで元気な団塊の世代、
その後にもバブル世代、私たちベビーブーマー、
ものすごい数がどんどんお年寄りになって、
その人口分の老後を支えなくちゃいけないのだから。
そう遠くない将来、その危機を救うのが海外からの働き手だというのだから、
理論的には間違っていないと思う。
日本は19世紀半ばまで鎖国政策を取っていたわけで、
大都会を除けば、まだ住人はほぼ日本人という市町村の方が主流。
移民を受け入れるのにまず素人の私でも思いつくのが、
言葉、食事、生活習慣という大きな要素がどうなっていくのかということ。
例えばオーストラリアは移民の国として比較的うまくいっている一つだと思うのだけれど、それは当初開拓を進めた人たちが元々移民だったこと。
そして、移民政策の母体がイギリスだったために、
イギリスからの文化、習慣の多くを取り入れることができたことがその大きな理由になっている。
国としての歴史がすごく浅く、植民地時代を含めても226年しかないことも、
良い意味でしがらみがなく自由な国作りにつながったし、
英語を公用語としたヨーロッパの生活習慣は、
世界中からの多くの人にとって、
新天地として選び易い国だということになる。
ダウンアンダー万歳!
実際、世界200の国からの移民が暮らしていて、
egalitarian(平等主義)の精神が浸透し、階級とか階層社会ではないので、
そういう意味での差別は余り聞かない。
(もちろん人種差別問題がゼロというわけではないです)
国としても、労働人口を確保するために移民を受け入れ、
働く代わりに平等に税金も払ってもらう。
一方でメディケア(国民健康保険みたいなもの)は最低限だし、
ペンション(国民年金みたいなもの)も、一定の条件を満たしていないと、
もらえない仕組みになっている。
多分、日本で言うところの単純労働をするために短期間働きに来ている人には、
働く機会を与えるだけで還元は多くない仕組み。
微妙なバランスで小さな国を支える知恵でもあるのかなと思う。
では、日本はどうなるの?
今回の本格的な受け入れとは、読み書きが出来なくても成り立つ単純労働にも、
最終的に門戸を広げる方向らしい。
(今現在は高度な専門性や技術を持つ人たちに限定している)
10年程前にも、看護や介護分野での人手不足を補うために、
フィリピンなど東南アジアから多くの移民を受け入れ、
技術実習を経て現場で活躍してもらうという取り組みが行われたけれど、
その移民たちは今どうなっているのだろうか。
当時、「いつかは病院で注射をしてくれる看護師さんがヒジャブを被っていたりするのかな~」とか想像したけれど、
未だに病院で外国の方に会った経験はないし、
緊急で搬送された先の看護師さんが片言の日本語など、
かなりあり得ないとも思った。
でも、本格的に移民に頼る時代が来れば、
文化の違いから来る多少のことにも日本人は寛容にならなければ難しいと思う。
ちなみに私がゴールドコーストに移民として来て実感するのは、
オーストラリアの中でも白人の率が多い地域であること。
そして、日本人の職業におけるお家芸が観光産業に多くあること。
白人の中にいるマイノリティということでたまには嫌な思いもするし、
都心ほど仕事の選択肢が多くないことにはちょっとがっかりしている。
でもこれは地方(田舎)特有のことでもあるので、
田舎暮らしを選んだ時点で仕方ない。
一方ですっかりオージー訛りで話す多国籍な人たちを見かける度に、
この国も相当思い切って寛容にならざるを得ない時代を経て、
今の姿があるのだろうとは想像できる。
(まあ元々色々なことに寛容なお国柄ですけど...)
今回、日本が100年先の人口分布統計を見越してこの思い切った移民受け入れ策へと
舵を切ろうとしていることは認めるとしても、
元々国内にいる人材を上手く生かす方法をまだまだ検討出来ると思う。
若い人たち、女性への雇用環境はどうなっていますか?
ここ数年大企業は日本人採用を控えていると聞くけれど、
会社で英語を共通言語にする前に、
そこだけグローバルスタンダードにはほど遠くないですか?
そもそも子どもを出産した後に復帰できない雰囲気が文化的に既にあり、
それすらも乗り越えていないのに、
今後移民を大量に受け入れる際に想定される、
最低限の問題や治安の悪化、文化摩擦などなど、解決できるのだろうか。
私が投じている一票で活動している政治家、
税金で市民の暮らしを支えている行政のみなさん、
どうか本気で考えてみて欲しい。
本格的に移民受け入れ策の検討を始めたらしい。
”本格的に”と聞き、「何度目の正直?」と思ってしまうのは
穿った見方だと分かっているのだけど、日本政府の今回の本気度を是非知りたい。
確かに、私たち第二次ベビーブーマーが成長している頃、
日本経済は衰退の一途をたどった。
私たち世代はもちろんバブルの恩恵なんて知らないし、
経済成長期に聞いた、
タケノコ族とか、女子大生ブームとか言うような浮かれた名前ではなく、
ロストジェネレーション、就職氷河期世代といったところ。
その当時は、自分たちが浮かれた大学生の世代でないことを呪ったけれど、
今の10代、20代はそんなの比にならない位の重圧を生まれた時から背負っている。
何と言っても死ぬまで元気な団塊の世代、
その後にもバブル世代、私たちベビーブーマー、
ものすごい数がどんどんお年寄りになって、
その人口分の老後を支えなくちゃいけないのだから。
そう遠くない将来、その危機を救うのが海外からの働き手だというのだから、
理論的には間違っていないと思う。
日本は19世紀半ばまで鎖国政策を取っていたわけで、
大都会を除けば、まだ住人はほぼ日本人という市町村の方が主流。
移民を受け入れるのにまず素人の私でも思いつくのが、
言葉、食事、生活習慣という大きな要素がどうなっていくのかということ。
例えばオーストラリアは移民の国として比較的うまくいっている一つだと思うのだけれど、それは当初開拓を進めた人たちが元々移民だったこと。
そして、移民政策の母体がイギリスだったために、
イギリスからの文化、習慣の多くを取り入れることができたことがその大きな理由になっている。
国としての歴史がすごく浅く、植民地時代を含めても226年しかないことも、
良い意味でしがらみがなく自由な国作りにつながったし、
英語を公用語としたヨーロッパの生活習慣は、
世界中からの多くの人にとって、
新天地として選び易い国だということになる。
ダウンアンダー万歳!
実際、世界200の国からの移民が暮らしていて、
egalitarian(平等主義)の精神が浸透し、階級とか階層社会ではないので、
そういう意味での差別は余り聞かない。
(もちろん人種差別問題がゼロというわけではないです)
国としても、労働人口を確保するために移民を受け入れ、
働く代わりに平等に税金も払ってもらう。
一方でメディケア(国民健康保険みたいなもの)は最低限だし、
ペンション(国民年金みたいなもの)も、一定の条件を満たしていないと、
もらえない仕組みになっている。
多分、日本で言うところの単純労働をするために短期間働きに来ている人には、
働く機会を与えるだけで還元は多くない仕組み。
微妙なバランスで小さな国を支える知恵でもあるのかなと思う。
では、日本はどうなるの?
今回の本格的な受け入れとは、読み書きが出来なくても成り立つ単純労働にも、
最終的に門戸を広げる方向らしい。
(今現在は高度な専門性や技術を持つ人たちに限定している)
10年程前にも、看護や介護分野での人手不足を補うために、
フィリピンなど東南アジアから多くの移民を受け入れ、
技術実習を経て現場で活躍してもらうという取り組みが行われたけれど、
その移民たちは今どうなっているのだろうか。
当時、「いつかは病院で注射をしてくれる看護師さんがヒジャブを被っていたりするのかな~」とか想像したけれど、
未だに病院で外国の方に会った経験はないし、
緊急で搬送された先の看護師さんが片言の日本語など、
かなりあり得ないとも思った。
でも、本格的に移民に頼る時代が来れば、
文化の違いから来る多少のことにも日本人は寛容にならなければ難しいと思う。
ちなみに私がゴールドコーストに移民として来て実感するのは、
オーストラリアの中でも白人の率が多い地域であること。
そして、日本人の職業におけるお家芸が観光産業に多くあること。
白人の中にいるマイノリティということでたまには嫌な思いもするし、
都心ほど仕事の選択肢が多くないことにはちょっとがっかりしている。
でもこれは地方(田舎)特有のことでもあるので、
田舎暮らしを選んだ時点で仕方ない。
一方ですっかりオージー訛りで話す多国籍な人たちを見かける度に、
この国も相当思い切って寛容にならざるを得ない時代を経て、
今の姿があるのだろうとは想像できる。
(まあ元々色々なことに寛容なお国柄ですけど...)
今回、日本が100年先の人口分布統計を見越してこの思い切った移民受け入れ策へと
舵を切ろうとしていることは認めるとしても、
元々国内にいる人材を上手く生かす方法をまだまだ検討出来ると思う。
若い人たち、女性への雇用環境はどうなっていますか?
ここ数年大企業は日本人採用を控えていると聞くけれど、
会社で英語を共通言語にする前に、
そこだけグローバルスタンダードにはほど遠くないですか?
そもそも子どもを出産した後に復帰できない雰囲気が文化的に既にあり、
それすらも乗り越えていないのに、
今後移民を大量に受け入れる際に想定される、
最低限の問題や治安の悪化、文化摩擦などなど、解決できるのだろうか。
私が投じている一票で活動している政治家、
税金で市民の暮らしを支えている行政のみなさん、
どうか本気で考えてみて欲しい。