子どもの頃よく、
「外で知っている人に会ったら挨拶しなさいね、こんにちはって」
と両親に言い聞かされました。
9歳位だったでしょうか。
それまで何の心配もないただの子どもだった人間が、
いっぱしに社会と始めてつながる瞬間のようなもの。

「こんにちは」

とたったこれだけを言うために、とても勇気が必要だったことを覚えています。

(今でも初めて人と会う時はかな~り緊張する

でも大人になると変に賢くなり、
実は愛想をふりまくのが上手くなりました。

でも、36歳でオーストラリアに住むようになって、
またこの時のような想いをするとは

そうです。

「Hi」とか「Hello」
オーストラリアだと
「G' day」か...。

もちろん今は知らない人にも堂々と言えるのですが、
蚊の鳴くようなか細い声でしか最初は言えませんでした。

今住んでいるのは、
11のお家が集まっている小規模のコンプレックスです。
真ん中にプールやガーデンがあって、
それぞれにプライバシーはあるのだけれど、
ちょこっとご近所さんと触れ合う位の場所もある。
とても気に入っているのですが、
たまにご近所さんと交わす、

「Hi」

は、9歳の自分が感じた新鮮な大人の空気を思い出させてくれる。

この国に住まなければ、思いもしなかったことです