令和改元直後の10連休、やや疲れた最終日。
快晴。無風。釣り人二人。

アブラコ狙って黙々とワーム投げ続けるも、
ノーバイト。
かたや、50mほど離れた投げ釣りのオヤジは大きな声で携帯片手に続々と40upを釣り上げている。

ここまで声聞こえるって。
苛立ち。

おいおいもう4本目じゃね?(一本くらいくれ。)
焦り。

やべ、夜明けから投げてんのにボーズだわ。
メタルジグでも練習してみるか。
諦め。

半年前に安い(108円!)からと買ってはみたものの、しまいこんでいたこいつを取り出す。フロロリーダーにハングドマンノットで直結。

さて、
ジグなんて初めて投げる。
投げ方なんか知らない。
釣れたら正解。
魚が教えてくれる。

ぶん投げ、、、糸フケとって、着底。
ちょっと持ち上げてタダ巻き。
ハイギアでグリグリ回す。
だってボーズで根掛かりは辛い。

案の定、、、重い、海藻か。ロッドを立てる。

突然!引く!ドラグ!ジリジリ!

おいおい、なんだよこれ!ガツン!合わせる!

グリグリ!ジリジリ!グリグリ!ジリジリ!
慌ててドラグを締め直す!

グリグリ、グリグリ、ジリ、ジリ、グリグリ!
やがて、白銀の魚体が姿を現した。
50位か?自己記録!

グリグリグリグリ。
やがて、奴は諦めたのか、すんなり足元まで寄せられる。
しかし、お、重い!しかもど干潮。
玉網に片手を伸ばす。

瞬間!見透かしたように反撃のジリジリ!ジリジリ!
再びのグリグリ。ジリジリ。グリグリ。ジリジリ。
寄せてもあげられない。。。と、

「何かけた!!」

突然のでかい声。
投げ釣りオヤジ、玉網持って駆けつける。

「シーバスか?玉網入れすっか?」
「お願いします!」

ネットイン!

「こんなのここで上がったの初めてみたぞ!兄ちゃんついてんなぁ」
「何ですかね?こいつ?」

コンクリートに飛び散った鱗がキラキラ光る。
「わかんねーけど、こんなの一生に一度あるかないかじゃないか?兄ちゃんついてんなぁ!」
「いやー!楽しい!」

満面の笑み。互いの顔を見合わせた。

お互い釣り座に戻る。
オヤジは相変わらず携帯片手に釣り上げる釣り上げる。
かたやノーバイトの数時間。

クーラーボックスに隙間がなくなったのか、たち去り際のオヤジ。
「あれから引っ掛けたか?」
「何も。(笑)」

お互いニンマリ。

一期一会の連帯感。
サクラマスが教えてくれた。