雷鳴り止まぬ金曜の夜はなんだか少しlunatic
ってことで、たまにはこんな作品も・・・
世間はヘルタースケルターが話題のようだが、
個人的に岡崎京子と言えば圧倒的に「Pink」だ。
主人公は1人暮らしのOL。
計算が合わないからと、持ち帰った伝票整理を深夜まで行う真面目な彼女は、ペットとして飼うワニのエサ代を稼ぐため、ホテトル嬢としての仕事にも精を出す。
嫌な客に辱めを受けても、仕事後に食べる甘い物のこと考えたら、ついニヤける。
事故(?)で住まいを失っても、ボーフレンドのおうちに転がりこみ、当然のようにまた夜の接待できばって稼いで欲しい服たくさん買ったら、もう有頂天。
呆れた彼から何人お客とったの?と聞かれても。
「んー、5人!この子一日10Kもお肉食べるからさー。
働けども働けども働けども、よ。あーやんなっちゃう」と目を輝かせる。
なにかが大きく壊れてて。
だけど、どこまでも逞しく生命力に満ち溢れる主人公。
己の欲望に忠実に生きる彼女の生き様は、狂気で非常識だけど、すがすがしい。
そんな彼女がある出来事により急激に生きる力を失い、さらに悲劇に襲われる。
たくさんの元気とせつなさ、両方を私に与えてくれた作品だ。
初めて読んだのは高校時代だったか。
世間知らずで(まだ)生真面目で、年齢相応の不安定さを抱えたティーン時代こんな作品目にした日にゃ。
衝撃なんてもんじゃない、まさに「頭パッカーン」だ(笑)。
20年以上経過して、ボロボロになれど未だに本棚に鎮座する1冊。
まだまだ当分捨てれないだろうな。
(ただ単にモノを捨てれない性分というわけじゃなくて・・・)
