こんにちわ!
やまとメンタルクリニック院長の和田です
この連休中の大阪は久々に良い天気でしたね
とはいえ、私は基本的に引きこもり体質ですので、
今日は昼前に食材の買出しに行ったきり、
午後からは家でお酒をたしなみつつ、
ずっとスカパーや読書に興じております
飲んで、食べて、だらだらして、また飲んで…と、
このままではせっかく成功しつつあった
ダイエットがまたリバウンドして終わりそうです
たまに知り合いからいただくことのある、
大阪を代表するスイーツ「GOKAN」なども、
最近は恐る恐る食べる毎日です
ということで、今回から2回に分けて
「摂食障害」について少しお話しようと思います
摂食障害の厚生労働省の定義をみてみますと…
『単なる食欲や食行動の異常ではなく、
1)体重に対する過度のこだわりがあること
2)自己評価への体重・体形の過剰な影響が存在する
といった心理的要因に基づく食行動の重篤な障害』
とされています。
また、世界保健機関(WHO)が策定するICD-10診断基準では、
『身体的要因と心理的要因が相互に密接に関連して
形成された食行動の異常』
とされています。
……なんだかよくわかりませんね
ただ、私自身、摂食障害の患者さんと話していると
確かに厚生労働省の定義である
「体重や体形へのこだわり」の部分、
そして、WHOの診断基準である
「心理的要因と身体的要因の関連による」
という部分も色濃いなぁと思います。
というのも、摂食障害の患者さんに対して、
「標準体重からしたら痩せてる」
「私の感覚しからしてみても太ってない」
と私を含む医療者が、
体重にせよ見た目にせよ評価しても
何の効果も得られないからです
それは何故か?
一つは患者さんの中に「体重は○○kgであるべき!!」
という数値への確固たるこだわりがあること。
また、そもそも摂食障害に至るプロセスを分析すると、
大多数に
「(本人にとっての)重要な他者に
体形のことを指摘された」
といったエピソードがみられます。
ですので、
「重要な他者ではないヒト
からの意見は、いわば「野次」
程度であり何の意味もない。
つまり…
患者さんにとって「医療者=結局は赤の他人」という思いが強く
医療者の安易な励ましの言葉は本人の心に響かないこと。
などが挙げられるかと思います。
更に突っ込んでいくと、
摂食障害に至るプロセスには
「承認欲求が充足されないこと」
が大きいと思います。
ですので、我々精神科医が治療を行う際には
「摂食行動以外で承認欲求を満たす方法はないか?」
を常に考えて治療を組み立てる必要があるわけです
……が。
治療はそんなに単純には進みません
何故なら、
患者さんや家族さんが、
「体重へのこだわりや過食や拒食を何とかしたい」
と言ってきているのに、
「じゃあとりあえず親子仲を良くしましょう」
と言われても、
(教科書的にはあっていても)
あまりにも論理が飛躍しすぎており
患者さん達にとっては
「腑に落ちない」
からです。
じゃあ、
①「重要な他者」からの承認欲求も適度に満たしつつ…
②「本人」の体重や食事量へのこだわりもそこそこ気にしつつ…
③「重要ではない他者」である我々医療者と関わる意義も感じられる…
そんな方法はないか?
…と、色々考えていると、
私自身が普段意識している生活習慣にふと思い当たりました。
それは…
と、書き進めたいところですが、文面が長くなりそうですので、
次回に持ち越しとさせていただきたいと思います
機会がある方は、
次回のブログまでの間に一度、
「親しい方と食卓を囲んでいる時って
どんな感じか?」
を少し意識して観察してみて欲しいと思います
ということで次回に続きます。