こんばんわ
やまとメンタルクリニック院長の和田です。
今日はクリニックはお休みですが
当直で病院にお泊り中です。
働きすぎてそろそろ倒れるやも知れません…
それはさておき、
今年は桜が早く咲きすぎたおかげで
来週末に予定していた花見が中止になってしまい
とても残念な今日この頃…
桜といえば一般には4月のイメージかと思いますが、
↑花札の世界では「桜=3月」に当たります
さて、なぜ今更そんな話を持ち出してきたかと言いますと…
3月の誕生石の話を書き忘れていたことに今気付き、
無理矢理に3月の話題に戻そうかと思ったからなのでした
それでは気を取り直して3月の誕生石である「アクアマリン」のお話を。
「アクアマリン」は↑のように、
他の宝石と比べてピカピカ光るわけではなく、
色合い的にも淡い感じで自己主張が少ない宝石です
ただ、なんと言うか「凛とした」透明感を持った澄んだ水色に
どことなく日本人らしい奥ゆかしさや芯の太さを感じませんか?
私は3月には縁もゆかりもないのですが、
見た目だけで言うと誕生石の中では
アクアマリンが一番好きな宝石です
…まぁ私の趣味嗜好は
どうでもいいですね(笑)
さて、「アクアマリン」はその名の通り、
「アクア=Aqua=水」+「マリン=Marine=海」とのことで
「海の水のような宝石」です
ということで今回のテーマは
「水と睡眠」
に関してのお話です
進化論によりますと地球上の生物は、
最初は海の小さな微生物から始まり、
徐々により高度な生物に進化してきたとされています
実際、我々ヒトの体の約70%弱は水分で出来ており、
いかに水が大切かは言うまでもないかと思います
で、その水なのですが、「真水」と「アクアマリン=海の水」の
違いと聞かれて思い浮かぶものの一つに
「潮の満ち引き」が挙げられるかと思います。
潮の満ち引きは下図のように
「月の引力に地球上の海の水がひっぱられて」
生じます。
その周期は図にも書いてありますが、満潮と干潮が1日で2回ずつ。
すなわち、
「約6時間毎に干潮⇒満潮⇒干潮⇒満潮⇒…」
と繰り返されます」
ここ後で出てくるので少し覚えておいてくださいね
さて、少し話は変わりますが、
時間生物学の分野ではよく、
サーカディアンリズム(=概日リズム)という用語が使われます。
これは
1日は「大体24時間」
の周期を繰り返すという意味です
これと似たような用語に、
サーカタイダルリズム(=概潮汐リズム)というものがあります。
こっちは
「(潮の満ち引きのように)大体6時間」
の周期を繰り返すという意味です
サーカタイダルリズムは、
主に海辺で生きる生き物の活動性や産卵の周期に
強く関わると言われており、
逆に海との密接な関わりが弱い生物には
それほど強い影響は与えないとは言われています。
ですが、人間も元々は海から進化してきた生き物。
体の半分以上が水で出来ているということもあり、
何かしら潮汐の影響を受けてもおかしくはないと思いませんか?
そこで潮汐リズムの話に戻るのですが、
6時間ごとに満潮と干潮が入れ替わるということは言い換えれば
「満潮と満潮の間は12時間、
干潮と干潮の間も12時間」
です。
で面白いことに、ヒトの体内時計は大まかには24時間で1周ですが、
「12時間ごとの周期(=サーカセミディアンリズム)」
もあることが数々の研究で明らかにされています
どういうことかといいますと、
ヒトの体は健康なヒトの場合、
「強弱の差はあるものの、
12時間毎に眠気が強まりやすい」
ようにできています
具体的な例を挙げると、
「普段0時~6時にぐっすり眠る事
が習慣となっているヒトの場合、
大体昼の14時前後に軽い眠気
が訪れる」
のが普通です。
これには色々な理由が考えられているのですが、
その一つとして
「体の中の水分が潮の満ち引きのように月の影響を受けているから」
と考えるとなんだか神秘的というか
面白く感じるのは
私だけでしょうか??
ちなみにこの
「昼に波のように押し寄せてくる眠気」
に関しては、無理に何とかしなくとも、ただ待っていれば
「引き潮のように自然に軽くなる」
ようにできています。
ですので、昼に眠気が強くなった時は焦って昼寝をとらなくとも、
リフレッシュに少~し体を動かしてその場を凌いでもらうだけで
なんとかなるかも知れません
ということで4月に入ったというのに3月のネタを持ち出すなど
少し季節の話題の「波」に乗り切れていない当ブログですが、
また気が向いたら更新しますので、
暖かく見守っていただければ幸いです
ではまた。