こんばんわ。
やまとメンタルクリニック院長の和田です。
めっきり寒くなり、暖かい食べ物が恋しい季節になってきましたね![]()
今宵は当直業務中
でして、病院食かカップラーメンしかなく…
暖かいお鍋でも食べたいなぁ~と思っていたらブログのネタが
思いついたので今回は「おでん」のお話を。
皆さんはおうちで「おでん」を作ったことがありますか![]()
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私の実家は夏は毎日そうめん、秋は毎日焼き塩サバ、
で、冬は毎日鍋もの…と、季節によって非常に偏った食卓でした。
ですので、冬場は寸胴ナベいっぱいのおでんを数日かけて必死に食べる
といった具合でした。
食べきらないと別の料理が食卓にでてこないものですから、
それはもう必死に食べました。。。![]()
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当時は「食べ飽きた~
」と思って辟易していたのですが、
大人になって自分で「おでん」を作ってみて気づいたことがあります。
とりあえず「おでん」らしい具材を鍋に放りこんで、あとは塩やら砂糖やら醤油やらで
味付けたら何とかなるやろ~
と料理を始めるのですが…
いくら調味料を足しても全く美味しくならないんですね~、これが。
で、よくよく調べてみると、「ダシ」をちゃんととっていないことがわかりました![]()
↑ちなみにおススメのダシパックです。たこ焼きのダシに使っても美味しいですヨ♪
和食で「ダシ」に使われる食材には色々あります。
有名なものでいくと「かつお節」、「昆布」、「干しシイタケ」。
少し凝ったものだと「煮干し」や「貝」などなどです。
で、お料理好きの方はご存知かと思いますが、これらの食材は組み合わせによって
とんでもない旨味に化けることが知られています。
それぞれ単品では「1」の旨味しかないにも関わらず、
ある組み合わせでは「1+1」が2以上の旨味に増幅するのです。
有名な組み合わせで言うと、
「かつお節」(イノシン酸)と「昆布」(グルタミン酸)=約8倍
「シイタケ」(グアニル酸)と「昆布」(グルタミン酸)=約30倍
といった具合に爆発的に旨味が増します。
このように「1+1」=「2」ではなく、「8」にも「30」にもなることを
シナジー効果(相乗効果)といいます。
シナジー効果はダシに限らず、医学の分野でも応用されています。
私が研修医の頃に読んだ感染症学の本にも、
「2種類の抗生物質をある組み合わせで使うと、副作用は変わらないものの、
抗菌効果は何倍にも強まるものがある。これをシナジー効果と呼ぶ」と
いった記載があったのを今も覚えています![]()
で、このシナジー効果なのですが、栄養学や感染症学の分野のみならず、
私は日常生活でも最近よく実感します。
7月にクリニックを開業ししてから、はや5か月。
当院では基本的に毎日受付2人![]()
+αの体制をとっています。
そろそろスタッフひとりひとりの個性もみえてきた感じですので、
「このスタッフの組み合わせやったら大体こんな感じの
診察の流れになりそうかな~
?」
とある程度想像しながら勤務シフトを組んでいます。
で、いざ蓋をあけてみると…
良い意味で 期待を裏切られることがしばしばあるのです![]()
そんな場面に日々遭遇するたびに
「あぁ今日は良いシナジー効果がでてるなぁ」とこっそり喜んでいます![]()
皆さんも、対人関係などで行き詰まりを感じた時、
「各個人だけ」をみるのではなく、「個人同士の組み合わせ」という視点で
みつめ直してみるだけでも、意外な旨味(魅力)に気づくかも知れません![]()
お悩みの方は、ぜひお試しあれ![]()
ということで、これからもクリニック全体として「深みのあるダシ」がでるよう、
そしてその「ダシ」を味わった患者さんがほっこりと笑顔になれるよう、
スタッフともども一丸となって診療業務に当たりたいと思います![]()
では引き続き、当直業務がんばります……![]()
http://yamato-mental.com/

