配管の再利用時の懸念材料。(グロテスク画像注意!) | エアコン工事で世界を救うブログ

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『エアコンで世界を救う!』と日々豪語する㈱クアトロテクノサービス、代表の清 祐樹(せいゆうき)による様々なブログです。

『配管類の再利用? 極力避けたいですね。』

こんにちは、株式会社クアトロテクノサービスです。

 

一戸建て住宅等の室内機3階→室外機1階地面設置のエアコン取り付け工事の場合、対応できる業者はかなり限られます。多くの業者は基本的に「足場がないとできない」というごもっともな理由で工事を断ります。

 

ネット等で捜すと「3階建てお任せください!」 「3階にエアコン取り付けできます!」 「3階新築エアコン工事」 などなど、3階建て住宅へのエアコン設置工事が可能な会社がヒットします。当然私の会社もヒットすると思います。

 

それぞれの会社により、エアコン取り付け工事に懸ける思いや考え方が異なるので、一重に『3階建て住宅へのエアコン取り付け』と言っても、その方法は様々です。

 

エアコン取り付け工事業界は基本的に腐っている(と思っている)ので、3階建て住宅へのエアコン取り付け方法が確立されていません。日々薄利多売でエアコンを取り付けることに勤しんでいるので各々の技術向上云々は後回し、というのが現実です。

 

日本の住宅事情で3階建ての住宅が爆発的に増えている、というのに作業者の技術が追い付いていないのです。(あ、今回の本題は違うところなので省きます)

 

本題ですが、前述のように「3階にエアコン取り付け」でヒットする会社で、

 

『2階3階や狭い場所へのエアコン設置は 将来のエアコン入れ替え時のことを考えて配管類を再利用できるように設置します』

 

『将来的に簡単にエアコンの入れ替えができるように、建築中の足場があるうちに配管類を壁の内部に仕込んだり、ダクトを仕込んだりします。』

 

『隣地に家が建つ前に(隣地から)ハシゴを立てかけて工事します。もちろん配管類は再利用できるように施工します。』

 

『お客様の将来のことを考え、無理な提案や施工はいたしません。』

 

みたいな文面をよく目にします。

内容をよく読むとフムフムなるほど、という感じでメリットだらけのように書いてあるのですが、私はこの『配管類を使い回す事(再利用)』に疑問を感じます。誰の将来を考えているんだろう?お客様?工事業者? お客様のため、というのは建前で入れ替え時に工事業者が簡単に工事できるように、というのが本音なのかも知れません。

 

配管を使い回す事への疑問が何なのか?ですが、簡単に書くと

「エアコンが新品になっても配管類は経年劣化しているゴミ」 なのです。

 

 

論より証拠。ということで画像を見てください。※非常にグロテスクな画像も含まれますので苦手な方はご遠慮ください!!

 

『約10年間使用後のエアコンの配管類(配管・ドレン・電線)』

 

まぁ、取り外してぐにゃぐにゃにされた配管類(のゴミ)ですが、夏場の排水を担っている『ドレンホース』を詳しく見ていきましょう。※グロテスク注意!!

 

 

『ドレンホースのアップ』

中身がうっすら赤っぽく見えますね。地の色は白なのですが赤っぽくなているのは何故でしょう?

 

 

『ドレンホースのさらにアップ』

むむむ、何だこれ?赤というかピンク色?

なんか汚い・・・。気持ち悪い・・・。

 

 

『ドレンホースの中身』

カッターで割いて中身を確認します。

むむむっ、何やらヤバそうな色に見える。。。

 

 

『ドレンホースの中身アップ』

うへぇ、こりゃ汚い!!気持ち悪っ!!

しかも何とも言えない臭さです。吐きそうな程です。

※直に触れたくないので防護手袋をしています。

 

 

『ドレンホースの中身を出して観察してみる』

 

ぎゃ~~~!!!

これ、あれですよ、気持ち悪くて戻してしまったわけではないですよ。

ドレンホース内に溜まっていた謎の物質(ピンクっぽくみえるもの)を出したものです。

拡大してみましょう。

これ、何なんだろう?って思いますが。

長年に渡って水垢やカビ・雑菌などがドレンホース内に留まってできた謎の物質です。

エアコンの設置環境などにより様々ですがアメーバ状でもっとグロテスクな事もあります。

 

私達は現場でこれを『謎の生命体』と呼称しています。(だって蠢いているんだもん!)

 

ドレンホースは上の画像で確認いただいたように『ヒダ状』になっているので不純物が蓄積されやすいのです。

 

前述の『将来のエアコン入れ替え時の事を考えた』という崇高な業者さんの施工だと、この謎の生命体が蠢いているドレンホースもそのまま使い回す事になってしまいます。(入れ替えることは不可能です)

 

 

これの何が悪いの?って説明をします。ここからが重要!!

 

エアコンは内部にカビが発生しやすいものです。室内機内部で熱交換を行い、お部屋の湿度を集めているからです。(ざっくり説明ですけど・・・)

 

新品の状態から10年も使用すれば内部はカビだらけになります。エアコンを運転すると風とともにカビの胞子が吐き出されます。エアコン使うとカビ臭かったり、酸っぱい匂いがしたら内部はかなりのカビ天国です。

 

例のドレンホースの謎の生命体もこのカビ発生に一役買っているのは火を見るより明らかですよね?ドレンホース内部で排水は上から下に流れますがカビの胞子(菌)は住宅の『気密差』により室内に戻ります。(もちろんクサイ匂いも室内に流れ込みます)

 

新品のまっさらなエアコンを入れ替えてもドレンホースの内部がカビの巣窟なので新品のエアコンが1年もしないうちにカビだらけになるのがお分かりいただけるかと思います。

 

また、エアコンのカビは非常に恐ろしく、多くの健康被害を引き起こします。

人によりその症状は様々ですが、軽い鼻炎や皮膚のかゆみや咳などからはじまり、『アトピー』 『喘息』 『肺炎』等の無視できない症状を引き起こします。

 

ということです。

 

配管類を使い回す(再利用する)ということは『カビだらけのドレンホースも使い回す』ということです。

 

エアコンが新品になってもすぐにカビだらけになるということです。

 

これって本当にお客様の事を思った施工方法でしょうか?私はそうは思いません。

 

 

『ドレンホース問題の他にも懸念材料山積み』

 

まずは写真を御覧ください。※グロテスク(虫)注意です!!!!!

 

とある一戸建ての3階に室内機→1階地面に室外機設置の環境です。

使用年数は10年程度。

 

※アップの写真しかありませんでしたm(_ _)m

 

スリムダクトですね、配管類を覆い隠して耐久性・耐候性・見た目がアップしますね。

 

カバーを外しました。

パテ(ねんど)が乾燥して剥離しちゃってますね。これでは気密性・防虫性・防水性の欠損が心配です。

パテが剥離する原因は様々です。乾燥によるひび割れが起因するもの、地震等の天災が起因するもの、害獣や害虫によるもの、などなどです。

↓グロテスク注意です!!

 

・ドレンホースは抜けてしまっています。

・ダクト内部結露等によりカビだらけです。

・配管も痛みが激しいです。

 

更に寄って見てみましょう。

ドレンホースにゴキブリ(死体)がいます。

 

ぎぃやぁあ!!!ゴキブリィィ!!

1匹に見えますが、ドレンホースの内部にうじゃうじゃ、室内機の方にも沢山いました。

 

もう一度言います!!

これでも配管類の再利用をしますか?

 

※配管再利用施工の全ての環境がこうなっているとは限りません。

 

 

上記の理由から、私は一戸建ての配管再利用に疑問を感じます。

 

 

私の会社ではどんな環境でもハシゴを垂直に立て、お客様の敷地内のみでの施工を可能にしています。環境によってはロープアクセスという方法で行うことも可能です。言ってしまえば「どんな設置環境でも取り付け工事可能です」。

同時に、配管類を再利用できるようにする施工も技術的には簡単な事なので頼まれればできますけど基本的にお断りします。『新品エアコンがすぐにカビだらけになる』 『お客様の健康被害に繋がる』 という結果が分かっているからです。これって、極論ですが『未必の故意』ですよね?お客様のために!とか綺麗事に聞こえてきます。

 

 

弊社で行なっている3階建て住宅へのエアコン取り付け工事に特化した独自工法である「足場いらず」はこの様な感じで行なっています。

・有効スペースは40センチ程度でした。

・隣地は所有者不明。(立ち入りませんけど)

・ハシゴが垂直でも両手を自由に使って施工箇所の正面から確実に施工できます。

・ロープ・高所作業用装備は全て産業用(あるいはそれに準じた物)を使用。(レジャー向けの装備で似たような施工を行なっている会社も存在しますが、いつか怪我しそうです)

・ハシゴの固定等で建物に一切キズは付けません。

 

 

また、こんな環境でも施工可能です。

 

まさに崖っぷちな設置環境です。

・写真では分かりにくいですが、上の階が1階よりもせり出しているためハシゴは垂直以上の角度です。

 

・地面までは15メートルほどあるので落下したら命の危険があります。

 

 

弊社独自の工法『足場いらず』のデメリットは?

 

 

例えば3階建て住宅で、隣地との隙間が30センチしか無く、そこにしかハシゴが立てられないような設置環境でも確実な施工を行うことができる弊社の施工方法ですが、もちろんデメリットもあります。

 

・エアコンの入れ替え時(設置から概ね10年後)にまた弊社に依頼しなければならない。

※弊社の施工法が広がっていなかった場合です。

 

・万が一、弊社が廃業していたら高額な足場を組まなければならない。

※少なくとも私が生きているうちは廃業しません!(^.^;

 

デメリットと言えるかどうか分かりませんがそんなところでしょうか?

 

 

メリットは?

 

・あらゆる高所・狭所環境へのエアコン取り付け工事が可能。

 

・足場が組めない箇所などでも対応可能。

 

・高額になる足場の設置がいらない。

 

・高額になる高所作業車がいらない。

 

・モラル違反である「お隣さんの敷地を借りる」こと無く、お客様の敷地内のみで施工可能。

 

・隣人トラブルを抱えている方でもお客様の敷地内のみでの施工だから問題なし。

 

・1日で施工完了。(複数台の場合はこの限りではありません)

 

などなど、メリットだらけです。

 

 

お客様が知らないエアコン工事が原因の隣人トラブル!!??

 

例えば3階建の一戸建て住宅で、室内機を3階に設置・1階地面に室外機を設置するような環境のエアコン取り付け工事の場合。

 

『隣の敷地が空き地のうちにそこからハシゴを立てて・・・とか、お隣さんの敷地を借りてハシゴを立てて将来的に室内機だけの入れ替えで工事が済むように施工します』という配管類の再利用を推奨しているケースがありますが・・・。

 

(ちょっとひねくれた書き方&ネガティブ要素&批判で申しわけないのですが)

高所作業に自信がない(技術がない)からそういう施工しかできなくて尚且ゴミを再利用することが正義だと思い込んでるだけなのでは?と感じざるを得ません。

 

・空き地でも誰かの所有する土地です。無断で立ち入り、更にそこを使って工事を行うのは立派な犯罪です。犯罪というと大袈裟なので、、、モラル違反です。

 

・お隣さんが快く敷地を貸してくれても何かしらのトラブルは付きものです。後日お隣さんから「〇〇が破損していたから責任取れ」なんてこと珍しくありませんし、エアコン工事が発端で隣人トラブルに発展するなんてことも良く見聞きします。

 

・お隣さんの屋根からハシゴを立てて施工している会社も存在します。万が一屋根等を破損させてしまったら大変なことですね!というか非常に危険な工事です。

 

近年、昔ながらのご近所付き合い~や、袖振り合うも~的な人情味あふれる他人との付き合い方が希薄になっています。悲しいことですが。

そんな時代だからこそ「昔ながらの考え・やり方」は変えていかなければならないと思っています。たかがエアコン工事が原因でお隣さんとの摩擦やトラブル、最悪なケースは訴訟~損害賠償など、不要なトラブルは避けていきたいところですよね。

 

というわけで、たかがエアコン工事 されどエアコン工事です。

どこに依頼するかは様々な角度から見て考えてお客様のご希望に合った業者に依頼することをお勧めします。