おれは今では極道と成り果てたが若い頃は純粋だった。これを皆様に証明するために昔日の日記を紹介しようと思う。

 

二〇〇一年十二月一日(土)。おれが小学四年生の頃だ。

「きょうは×××とけんかしてえんぴつでさしたけどささらなくてざんねん。やきゅうにいってノックをやらないでバッティングをやった。よかった。くらかった。」

 

鉛筆で人間を刺すなんて何て極悪な奴だろうか。昔はピュアーだったという事を証明しようとして日記を手繰っていたのだが、いかなる禍事か、昔の方が極悪だった。と、一瞬思ったおれは阿呆だった。人間はピュアーであればあるほど暴力的なのだ。詳しく知りたい人は人間暴力についての映画『2001年宇宙の旅』『時計仕掛けのオレンジ』を参照すると良いだろう。

 

話は変わるがおれ、昔は野球をやっていたんだ。少年野球では一番ショボなポジションであるライトが定位置だったが。

 

全ての過去は美しく感じられる。未来は地獄。

あゝ、無情! 当世風に言えばレ・ミゼラブル!