本日は高円寺ジロキチに参りパンクロック歌手の町田康が歌う楽団「汝、我が民に非ズ」を観てきた、もしくは、聴いてきたので、そのことについて書こうと思う。ジロキチではいつもそうであるように単独公演だった。
今回はこれまでの実演と大分曲順が違っており新鮮な気持ちで聞くことができた。また、最近は演奏されなかった曲「私たちの岬」「急に雨が降ってくる」「顔の忘却」が演奏されていて懐かしいような気分になった。加えて、新曲「あの日の六時に」「生きる意味」「スピンク」などがあって充実していた。新曲の詩は町田康公式サイトに掲載されているので興味あるかたは参照すると良いだろう。
町田康は髪が短くなっており何だか若返ったように見えた。いつもより体のアクションが激しく迫力があった。全体的に気分の盛り上がり(テンション)が高いように見えた。ところで、テンションは「張力」の意味であるが「気分の盛り上がり」という意味でも使われるというのは何故だろうか。若人言葉らしいが若人は何を考えているのであろうか。愚昧だ。困惑と困惑。併し、ンなことはどうでも良い、と思うた(車谷長吉)。
毎回思うことであるが「汝、我が民に非ズ」は演奏が極めて格好良い。リズムがどっぽんどっぽんと決まっていて気持ちが良いのだ。電化ギタ、電化無フレットベース、ピヤノ、サキソフォーン、ドラムの編成であるのだが、どれも得も言われぬ滋味深い音で陶然となってしまう。グルーヴというのはこの事ではないかと思った。わたしがこんなにも「汝、我が民に非ズ」実演に足繁く通ってしまうのは、ここに原因があるように思われるほどなのである。今回、面白かったのはピヤノの大古富士子氏が小さな玩具のピヤノで鈴のようなチンチリリンとした音で演奏していた事だった。曲の雰囲気と良く合っていて印象的だった。
お喋りのタイム。
「詩の鑑賞のポイント」「壊れたクラクションとキチガイの心理」などについて話していた。
今回は以上です。いっやー音楽ってほんたうに良いものですね。
曲目リスト
1. 風のなかで君は
2. リターン
3. 貧民小唄
4. 私たちの岬
5. 花の飛び
6. あの日の六時に
7. 急に雨が降ってくる
8. つらい思いを抱きしめて
9. 愛染てろる
[暫時休憩]
10. 恋人はクズ野郎
11. かくして私の国家は滅んだ
12. ひがくれ哀話
13. RB
14. 顔の忘却
15. 生きる意味
16. 人間のささげもの
17. 情熱だけの人生
18. いろちがい
19. 白線の内側に下がってお祈りください
[追加演奏1]
20. スピンク
[追加演奏2]
21. だから君は今日も神を見る

