本日は秋葉原グッドマンに参りパンクロック歌手の町田康が歌うバンド「汝、我が民に非ズ」を観てきた、もしくは、聴いてきたので、そのことについて書こうと思う。今回、年少の友人で小説を書く呆田太郎というGUYと共に参った、秋葉原クラブグッドマンはジェーアール秋葉原駅の昭和通り口を出て、ビックキャメラを左手に見やりつつ直進、信号を渡り「昭和29年創業の味 幸楽苑」に突き当たり右へ、日比谷線の地下鉄出口のある角を左折、真っ直ぐ行くと見つかると思うね。イケベという楽器屋が目印という事を俺はその時知った。このことから(わからない事をわかるようにするのが人生だ)という事を学んだ。また、同時に(したり顔で自明の事を学ぶな!)とも思った。馬鹿馬鹿しいッ!

 

グッズ売り場では新作長編小説「ホサナ」署名入り本と「犬とチャーハンのすきま」のシーディーが売られていた。買わなかったけれどね。なぜなら既に所有しているから。呆田君はミーハーな所があるので、既に通常版を持っているのにも関わらず、署名入り本を求めていたが。こういう所が彼が大成しない理由の一つなんぢゃないかと俺なんかは思う。(しっかりしろよ、馬鹿)と呆田君の小さな肩を扇子でポンと叩いてやろうかと思ったが、扇子を持っていなかったので止しにした。

 

今回は「マリア観音」「アープンクッカ」との対バン。「マリア観音」では上半身裸の男が銅鑼を打ち鳴らす、ジャンプしたる後、中空で開脚するなどして絶唱。「アープンクッカ」は髪がボサボサの女で、まるで狂女のようであった。少しセキシーな装束でギタを弾いており、若い呆田君なんかは興奮している様子だった。俺なんかは年寄りだから何とも思わなかったが。

 

今回のセットリストは「汝、我が民に非ズ」のベーシストである瀬戸尚幸氏のインスタグラムにも載っているので興味のある諸君は参照し給えな。他にもシーディーの吹き込み現場や楽屋での画像が掲載されていてinterestingだと思ふ。

ンなわけで「汝、我が民に非ズ」の演奏した曲目は以下の通りで御座います。

1.だから君は今日も神を見る

2.RB

3.ひがくれ哀話

4.リターン

5.貧民小唄

6.夏の午後

7.風のなかで君は(君は待っている)

8.いろちがい

9.つらい思いを抱きしめて

10.白線の内側に下がってお祈りください

(アンコール)

11.君が好きだった歌

12.つるつるの壷

 

今回は新曲「つらい思いを抱きしめて」が演奏されており、これが極めて素晴らしい曲で、も一度聞きたいと思った。シーディーが秋口には売り出されるそうで、そしたら聴き込みたいなあなんて思う。

 

町田氏はいつもの如くに歌詩の書かれている紙を見ながら歌っていた。また、いつもより多めに目を剥き、かつ笑いつつ絶唱しており気色が悪かった。気色が悪つつも、独特の色気があり、オタク族のニヤケに堕さない所が町田康のフェイスの魅力であるのだが。これには呆田君も同意するようだ。

 

曲と曲の合間のお喋りのタイム。やはり、面白いのは詩についての説明である。

「ひがくれ哀話」については(日常的な言葉で民話的な世界を表現)、「リターン」は(詩的、象徴的な言葉で神話的な世界を表現)と語っておられた。成る程と思うわけで、呆田君なんかは俺の横で赤べこのようになって首を振って感心している感じを発散しておられて可笑しかった。他にも(ラヴソングは餓鬼には書けない、なぜならラヴの当事者であるから)や(折口信夫「日本文学の本質」でアキハバラ文化的な女の子描像を理解できる)など興味深い話が目白押しであった。そして、呆田君は永久に赤べこであるようだった

 

ライブ終了後、天下一品といふラーメン店に這入り込んだかと思ったら「ラーメン・餃子天下一」という店で呆田君と二人ながら、絶望する俺。