高円寺U.F.O. CLUBというライブハウスに参りパンクロック歌手の町田康が歌っているバンド「汝、我が民に非ズ」の実演を観に、もしくは、聴きに行って来たのでその事について書こうと思います。

 

高円寺U. F. O. CLUBは東高円寺駅を出て荻窪方面に向かい直進、大きな橋の手前にあるファミリーマートが入っている建物の地下一階にあるライブハウスである。ライブハウスの中身は光の加減が特徴的なこと夥しくニコラス・ウィンディング・レフンの映画世界のように赤い照明や緑の照明で照らされていて幻想的であった。僕はウィスケのロックを貰ってちょっと飲んだぜ。あへあへの人が通路で座り込んだりもしていて嫌だった。

 

本公演は「蛸地蔵」という3ピースサイケデリックバンドの人達との対バンであり、先手が「汝、我が民に非ズ」ということだった。町田康は全体的に黒っぽい衣装で、具体的には革のジャケツを羽織り、内側の黒地のティーシャーツの胸の部分にはPUNKと白く印刷されていて、ずぼんは黒く靴は黒革のブーツ様のものを召しておられた。今回、嬉しかったのは位置どりが上手くでき、町田康を正面かつ間近で観られたことだった。時には、あの大きな目を狂気的に見開いて歌っており、その目で見られた様な気もして恐ろしかったが、「怒りのデスロード」という映画でイモータンジョーと目があって喜ぶニュークスのようになって極めて興奮した。

 

曲目はいつもと大体同じだったが、印象に残ったのは

・RB

・君が好きだった歌

・白線の内側に下がってお祈りください

・野菜食ってゴーゴー

だった。特に「白線の内側に下がってお祈りください」で(さがってーさがってー後ろへー)というサビの部分がクールだと思った。そして、やっぱりベリークール&情熱的な曲「野菜食ってゴーゴー」は皆発狂したようになって面白かった。

 

曲と曲の合間の喋りでは、劇作家近松門左衛門について話しておられた。概要だけ申し上げると(近松門左衛門はパンクである)という事だ。近松門左衛門がやったことは伝統芸能ではなく素人達が集まり、各々意見を出し合い新しい事を作り出した点においてパンクだという事だと私なんかは理解した。続けて、町田氏は(40年ほど前から変わらない伝統芸能的パンクをやっている人たちもいるが、それも良いと思うけれど私は今、演奏したような曲を私はパンクだと思っていて)という意味の事を述べていて、やはり小説家でも詩人でもなく根源的にはパンクロック歌手なんだと思った。

 

次回は横浜セブンスアベニュー3/12のライブだ。そして「汝、我が民に非ズ」のシーディーが売り出されるのが楽しみだ!