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フォノン通信

2019年にヤフーブログから移行してきました。
制作した絵画、詩、読んだ本のことなど投稿していきます。

 

次のような疑問があった。

★歴史的に「人工知能」の萌芽といえるような思考が登場したのは、いつ頃で、どんな学者、哲学者が考えたのでしょうか?

 

★ChatGTPとCopilotを使って「人工知能」の萌芽といえるものを探ってみた。前回の記事の続きである。

 

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 3.  18〜19世紀:オートマタ(自動人形)の発達
人工知能ではないが、「知的に振る舞う人工物」の発想が勢いを増す。
■ オートマタ職人たち(ヴォーカンソン、ジャケ=ドローなど)

楽器を演奏する自動人形や、「書く人形」を作る。

人間の動作や知性が「機械で再現可能」という思想を社会に広めた。

これらは後の「機械も知的活動を模倣できる」というAIの文化的下地となる。

4.  19世紀:計算機の原型 → 人工知能の直接の前史


■ チャールズ・バベッジ(1791–1871)
チャールズ・バベッジ(Charles Babbage, 1791–1871)は、**「計算機の父」**と呼ばれるイギリスの数学者・機械工学者です。現代コンピュータにつながる重要な概念を19世紀にすでに考案した人物で、その先見性ゆえにコンピュータ史で特別な地位を占めています。

「階差機関」「解析機関(Analytical Engine)」を構想した。
→ 世界初の「汎用コンピュータ」の概念。
装置はほとんど完成しなかったが、その構想は現代に直接つながる

■ エイダ・ラヴレス(1815–1852)
エイダ・ラヴレス(Ada Lovelace, 1815–1852)は、**「世界初のコンピュータ・プログラマー」**と呼ばれるイギリスの数学者です。彼女の最大の功績は、チャールズ・バベッジが設計した「解析機関(Analytical Engine)」に対して、世界で初めて“計算機が何をし得るか”を理論的に理解し、プログラムの概念を生み出したことにあります。
そして重要なのが、
「機械は数の計算だけでなく、記号操作によって思考に類することも行いうる」
という洞察。
これは現代AI哲学の直接的な先駆けと考えられる。

 5.  20世紀前半:思考=計算という科学的理論が成立
■ アラン・チューリング(1912–1954)
アラン・チューリング(Alan Turing, 1912–1954)は、20世紀で最も重要な科学者の一人と評価され、現代コンピュータ科学・暗号解読・人工知能の基礎を作った人物です。
AIの理論的創始者。

「チューリングマシン」で 計算できること=機械で可能な思考 を定義。

1950年「計算機械と知性(Computing Machinery and Intelligence)」で
人工知能の哲学的問題を提出。

チューリング・テストを提案し、AI研究の基準を示した。

注:チューリング・テストとは
「人間の質問者が、人間と機械を区別できなければ、機械は“知的”とみなせる」
というもので、人工知能とは何かを考えるための最初の実験的基準となりました。


6.  1950年代:人工知能の誕生(名称の誕生)

■ ジョン・マッカーシー
ジョン・マッカーシー(John McCarthy, 1927–2011)は、
「人工知能(AI)の父」の一人とされるアメリカの計算機科学者で、AI研究の基礎を築いた中心人物です。
彼の功績は、AIという研究分野の誕生・理論・プログラミング・計算機利用の文化など、非常に広範囲に及びます。
「Artificial Intelligence」(人工知能)という名称の提唱者。


ダートマス会議(AI研究の正式な出発点)を主催。

■ ミンスキー、サイモン、ニューウェルなど
① マーヴィン・ミンスキー(Marvin Minsky, 1927–2016)
 記号主義AIの推進者/ロボティクス・知識表現の先駆者**

ミンスキーは MIT の AI Lab の共同創設者で、
「記号を操作することで知能は実現できる」という立場を強力に推進した人物です。
記号的AI(推論・探索・記号操作)を発展させる。

② ハーバート・サイモン(Herbert A. Simon, 1916–2001)
 認知科学・意思決定理論・AIの祖/ノーベル賞受賞者

サイモンは人工知能だけでなく、
認知科学、経済学、心理学、組織論を横断した「超学際型の天才」です。

③ アレン・ニューウェル(Allen Newell, 1927–1992)
 シンボル処理AIと認知科学の構築者

ニューウェルはサイモンの主要な共同研究者で、
AIの実装的側面と認知モデルの構築に大きな役割を果たしました。



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★以上がAIがまとめてくれたものである。

 

*ここ数年でAIに触れる日常があたりまえになってしまった。なんというスピードだろうか。

 

*LLMの生成AIは、「言語推論」は得意だが、「空間推論」はまだ苦手なところがあるという。このことは最近視聴したYouTubeの動画で知った。

 

*人間には自動で動いたり、自動で計算したりするものを造りたいという「本能」のようなものがあるのではないかと昔から思っていた。

 

*このことをAIに聞いたところ、何十行も続く回答をアップしてきたが、まとめの一行には

 

<本能ではなく「本能に近い深層欲求」が存在する>とあった。

なるほど妥当な回答だと思った。