泥沼 | 不倫日記

泥沼

彼と付き合いだして1年位経った頃の事です。


いつものように同じ場所で待ち合わせをして
同じ場所で酒をかわしながらくだらない事を話す。
そしてホテルへと向かう。

ホテルを出てからしきりに携帯を気にする彼。
どうしたの?と尋ねると
「電話がかかってきてる。ちょっと電話してもいいかな?」
と言って隠れながらコソコソと家に電話をしていた。

電話を切って彼は焦った顔で
「バレたかも!!」
笑いながらも私は困っていた。

その日は駅の改札口で普通にさよならをした。

家に着くと待っていたかのように電話が鳴った。

見知らぬ番号…
女の勘。
彼の奥さんからだ。
逃げるわけにもいかずすぐ電話に出た。

「もしもし。○○の家内ですがあなたがうちの主人と付き合ってる方ですか?」と聞かれ
正直に頷いた。
すると奥さんは
「そんなに好きならあげるわ。でも貰うものは貰わないと困るから」と言って彼に代わった。
彼は黙ったままだった。
私がけしかけてどうするの?
と聞くと彼は
「もう終わりだ」とだけ言ってまた沈黙した。

正直な所、私は面倒くさいのが嫌いだし
去る者は追わない主義なので
終わりだと言う相手にたいしてすがる事はしない。
その日は納得して電話を切った。